股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

最近の人工股関節手術後の方々

2012-12-01 09:57:48 | 人工関節のこと
12月です。
しかっり気合入れて、風邪をひかないようにしてください。
私は、手洗いが重要なように感じます。
選挙日は高松にいる予定ですので、選挙前投票に行こうと思います。





一般的に、人工股関節手術後には、股関節を深く曲げることを禁止されます。
人工股関節が脱臼を起こす可能性が高まるからです。


しかし、最近はいくら曲げても、何をしても大丈夫です、といわれている患者さんも増えてきました。
自分の脚を抱きかかえて胸に引き寄せたり、靴下を楽々履いたり、股関節を深く曲げてしゃがむ姿をみせてくれます。


従来の人工股関節手術法に慣れてきた私にとっては、一瞬ドキッ!としましたが、最近は慣れてきました。



これは、中に入れる人工関節の部品が異なるのではなく、手術法が全く異なるのです。
このような手術法を行っている病院は、まだまだ少ないです。

その内のお二人の状況を見てみましょう。



お一人目。

この方は、千葉県の船橋整形外科病院で左人工股関節の手術を受けられています。
しゃがみ込む姿勢と脚を引き寄せる姿勢を見せてくれました。




この方の手術前・後の股関節可動域(左のみ)です。

手術前⇒ 屈曲 50度 、外転 20度 、外旋 10度 、内旋  5度 、開拝 20度

手術後⇒ 屈曲 110度、外転 30度 。外旋 30度 、内旋 20度 、開拝 60度



お二人目。

この方は、東京医科歯科大学医学部付属病院で左右の人工股関節手術を受けられています。
靴下を履く姿勢と両脚を引き寄せる姿勢を見せてくれました。





この方の手術前・後の股関節可動域(右のみ)です。

手術前      ⇒ 屈曲 100度 、外転 20度 、外旋 15度 、内旋  0度 、開拝 30度

手術後(2カ月後)⇒ 屈曲 110度、外転 30度 。外旋 40度 、内旋 10度 、開拝 40度



東京医科歯科大学医学部付属病院では、手術前に股関節造影を行い、股関節関節包内を麻痺させて、人工関節手術の適応があるかを見ることがあります。
つまり、人工股関節手術をすると痛みが取れやすいのか、取れにくいのかを判断しているのです。
しかし、この方はこの鑑別診断法は受けられていませんでした。



私が7月14日の記事で書いた“ある病院”とは、東京医科歯科大学出身の先生方がいらっしゃる東京都世田谷区の日産厚生会玉川病院です。

ここでは、人工股関節手術をすると痛みが取れやすいのか、取れにくいのかを必ず判断してから手術の可否を判断しています。

そして、手術後の姿勢に全く制限がないので、人工関節の手術を考えているが、まだ病院が決まっていない方には紹介をすることがあります。







先日の記事に、来年のオフ会は盛大にやりますと書きました。
この時に、皆さんにお聞きしたいことが1点あります。
悩んでいるので、参考にさせてください!
よろしくお願いいたします。











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2 コメント

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置換術後のケアについて (ともなが)
2013-11-02 01:08:52
松本先生

いつもブログを拝見しています。
記事に関連のない質問で恐縮なのですが…、変形性股関節症で人工関節置換術を受けた後のケアについてです。

家族が置換術を受け、約半年間のリハビリを終えました。
当初手術によって大腿骨の長さが揃うので、時期に脚長差はなくなると主治医の先生から言われていたのですが、4cm程度の脚長差に変化はなく、以前と同じく歩行時は振り子のように左右に揺れた歩き方をしています。
また、何年にもにわたって痛みのある方の足をかばってきたからか、手術した側とは逆の股関節に、明らかに内転制限(内転方向に足を振ろうとしても、股関節にロックがかかったようにほとんどいかない状態)があったり、脚長差が影響してか、歩行時に手術側の太ももは上がるのに対して、逆側の足の太ももは上がらずに、骨盤を前後に振って足を前に持っていくような動きをしており、手術していない側の股関節にも何らかの問題があるのでは…と大変気になります。

手術によって股関節の屈曲・内旋などの可動域は広がり、疼痛もないということなのですが、臀部・大腿四頭筋、内転筋など、股関節回りの筋肉のコリは相変わらず強いようで、普段より長く歩くなどすると筋肉の疲労・疼痛があったり、膝痛を訴えたりと、せっかく手術したのだからもう少し日常生活が楽になっても良いのでは…と思わずにいられません。

もちろん、手術で全ての問題がクリアになるわけではなく、これまでの日々の積み重ねで身体に負担をかけてきたからなんだろうと思いながらも、先生のブログを読んで以来、果たして手術を奨めたことが正解だったのかどうか…、もっと早くこちらのブログを拝見していれば…と考えずにはいられません。

主治医の先生は、もうどんな動きをしてもいいとおっしゃる一方、リハビリを担当される療法士さんからは、90度以上の屈曲を出来る限り避けるようにと言われたり、やや戸惑いもあり、今後どのようにケアすべきなのか疑問を持っています。
術後のケアとして深圧を受けられる方もいらっしゃると思うのですが、脚長差が手術によって解消された・されない方、また、深圧によってケアされている方など、どのような例があるのかを教えて頂ければ幸いです。
いずれにしても、せっかく手術をしましたので、今後のためにぜひ勧めてみたいと思っています。
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ともながさんへ (MARK)
2013-11-10 17:38:22
脚長差についてはレントゲン上でその差がなくなっているのだと思われました。

レントゲン上の脚長差が真の脚長差です。

レントゲン上で脚長差が無くなっているのに、実際にはまだ脚長差があるのでしたら、それは骨盤の傾きの問題だけですね。

骨盤の傾きは手術後徐々に改善するのが一般的です。

もしもそうであるなら、歩行も時間の経過とともに改善するのではないでしょうか?
レントゲン上の脚長差を調べてみて教えてください。


手術をしていない方の内転制限については、一般的には内転筋の逆の働きをする外転筋の短縮が原因です。
外転筋はお尻の横にありますので、私ならお尻の横を集中的にほぐすと思います。

手術によって、骨の形は正常に近くなったけど、股関節周りの筋肉が非常に硬そうですね。
先生は、時間とともに改善すると考えていると思うのですが、自然回復にも限界があるかもしれませんね。

手術前のほぐしに加えて手術後にももっと積極的に筋肉を柔らかくすることを考えてほしいものです。

『歩行時に手術側の太ももは上がるのに対して、逆側の足の太ももは上がらずに、骨盤を前後に振って足を前に持っていくような動きをしており、手術していない側の股関節にも何らかの問題があるのでは…と大変気になります。』
この現象に対する考え方は以下の通りです。
→手術側を上げたときは、手術してない側の動きがいいのでももが持ち上がりやすいのです。
しかし、手術をしていない方のももを上げようとすると、手術した方の股関節周りの筋肉の硬さが邪魔をしているのです。

実は、この現象も手術側の股関節周りの問題なのです。



『手術によって股関節の屈曲・内旋などの可動域は広がり、疼痛もないということなのですが、臀部・大腿四頭筋、内転筋など、股関節回りの筋肉のコリは相変わらず強いようで、普段より長く歩くなどすると筋肉の疲労・疼痛があったり、膝痛を訴えたりと、せっかく手術したのだからもう少し日常生活が楽になっても良いのでは…と思わずにいられません。』

必ず、もっと楽に生活ができる体になります。
そこまで導いてくれる方が近くにいればいいのですが。
テニスボールなどを使ってとにかく手術側の筋肉をほぐしてみてください。

そして、「手術してよかったね。」という時期は必ず来ます!
人の体の治癒力を信じて頑張りましょう、私どもも協力します!

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