皆さんは股関節のレントゲン写真を見たことがあると思います。
レントゲンには骨しか写りませんので、大腿骨頭が寛骨臼蓋から簡単に脱臼しそうに思えるかもしれません。
特に臼蓋形成が不十分な方々には、簡単に脱臼しそうに見えるはずです。
しかし、人間には股関節が簡単には脱臼しない脱臼防止システムが準備されています。
股関節脱臼防止システム1は“靭帯”です。
皆さんの股関節には、骨の外側に関節の袋があります(関節包:かんせつほう)、そしてその外側に強靭な靭帯があり脱臼を防いでいます。
人体の中で最強の靭帯は股関節にあります。
この靭帯は腸骨大腿靭帯と呼ばれています。とにかく強靭です。
この靭帯が寛骨と大腿骨をしっかりと結び付けています。
さらに、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯という強靭な靭帯も股関節を守っています。
その他にも、寛骨臼横靭帯、輪帯、大腿骨頭靭帯という靭帯も補助的に存在します。
股関節を曲げた時には靭帯は緩み、股関節を伸ばした時に靭帯は硬くなります(収縮はしません、緊張するといいます)ですから、皆さんが脚を床についたときには、靭帯が締まって股関節は安定するのです。
もちろん人体最強の靭帯も股関節を締め付けて安定させますね。
人工関節の手術というのは、靭帯の内側にある骨を入れ替えるわけですから、一時的に靭帯を切らないといけません。
靭帯の切られた部分は、骨の手術の後に縫い合わされますが、しっかりくっつくまでは、脱臼を起こしやすいということです。
5~6週間もすれば、靭帯はしっかりくっつきますので、その後は簡単に脱臼しないんですね。
手術後6週間は脱臼に気をつけたいですね。
そして、その後は脱臼をあまり気にする必要がないんですね。
残念ながら、この強靭な靭帯達はレントゲンには写らないんです。
股関節をしっかり守っている靭帯達、しかし、その靭帯の外側にはさらに強力な脱臼防止システムが準備されているのであった・・・つづく
変形性股関節症を怖がらないでね
レントゲンには骨しか写りませんので、大腿骨頭が寛骨臼蓋から簡単に脱臼しそうに思えるかもしれません。
特に臼蓋形成が不十分な方々には、簡単に脱臼しそうに見えるはずです。
しかし、人間には股関節が簡単には脱臼しない脱臼防止システムが準備されています。
股関節脱臼防止システム1は“靭帯”です。
皆さんの股関節には、骨の外側に関節の袋があります(関節包:かんせつほう)、そしてその外側に強靭な靭帯があり脱臼を防いでいます。
人体の中で最強の靭帯は股関節にあります。
この靭帯は腸骨大腿靭帯と呼ばれています。とにかく強靭です。
この靭帯が寛骨と大腿骨をしっかりと結び付けています。
さらに、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯という強靭な靭帯も股関節を守っています。
その他にも、寛骨臼横靭帯、輪帯、大腿骨頭靭帯という靭帯も補助的に存在します。
股関節を曲げた時には靭帯は緩み、股関節を伸ばした時に靭帯は硬くなります(収縮はしません、緊張するといいます)ですから、皆さんが脚を床についたときには、靭帯が締まって股関節は安定するのです。
もちろん人体最強の靭帯も股関節を締め付けて安定させますね。
人工関節の手術というのは、靭帯の内側にある骨を入れ替えるわけですから、一時的に靭帯を切らないといけません。
靭帯の切られた部分は、骨の手術の後に縫い合わされますが、しっかりくっつくまでは、脱臼を起こしやすいということです。
5~6週間もすれば、靭帯はしっかりくっつきますので、その後は簡単に脱臼しないんですね。
手術後6週間は脱臼に気をつけたいですね。
そして、その後は脱臼をあまり気にする必要がないんですね。
残念ながら、この強靭な靭帯達はレントゲンには写らないんです。
股関節をしっかり守っている靭帯達、しかし、その靭帯の外側にはさらに強力な脱臼防止システムが準備されているのであった・・・つづく
変形性股関節症を怖がらないでね