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股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

先入観

2014-05-27 21:59:41 | 診療のこと
29日の夜から鹿児島に向かい4日間の施術後、6月4日に福岡に向かいます。
九州の皆様、よろしくお願いいたします!





病院を離れて、患者さんとより近い状態で患者さんの長期経過を診るとき、非常に邪魔になるのが“先入観”です。

この先入観を生み出している元凶とは…実は知識なんです。

…難しいですね。



勉強すればするほど視野が狭まることがあるのです。



病院に勤務する頃は、勉強すればするほど視野が広がると信じてそうしてきました。

非常に短期の、非常に限られた患者さんを診る時は、それで良かったと信じています。



ところが、様々な段階の患者さんの長期の経過を診るときには頭を真っ白にして、患者さんの身体が教えてくれる変化を純粋な眼と脳で診る必要があると強く感じています。



患者さんの反応は教科書や研究結果とはかなり異なることが多いです。



例えば、股関節を内側にひねる動き(内旋:ないせん)が硬いとき、運動学を学んでいる人は原因を内旋の反対の動きをする外旋筋群だと考えるでしょう。

つまり、内旋障害=外旋筋群の短縮と考えるでしょう。



しかし、実際は外旋筋への治療なんて全くといってもいいほど効果がないのです。



例えば、ひざが痛くてひざの曲がりが悪く正座できない方を正座できるように治療するとき、運動学を学んでいる人なら大腿四頭筋、時に大腿直筋が邪魔をしていると考えると思うのです。
実際に、大腿直筋のつっぱりは強いのですが、他の筋肉への治療のほうがもっと高い効果を示すのです。



人の身体への治療を知識を前面に出し行うと、意外と効果が低くなります。
そして、その先入観が視野を狭くするのです。


この点は、反省も込めて理学療法士の大きな問題点だと感じています。


実は、全くの素人の純粋な眼と脳の方が真実を見抜けるかもしれないのです。



私が病院を辞めて18年経った今、非常に強く感じていることです。





















変形性股関節症を怖がらないでね









宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!


6都市構想 松本深圧院グループ


■福岡2014年か2015年に福岡店開店予定です。
福岡の理学療法士を育成中です。
その後は、柔道整復師を育成したいと考えています。

■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
松本深圧院大阪のホームページです!
2013年4月大阪店を開院しました。
次には理学療法士を育成したいと考えています。

■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690 
名古屋・早川先生のホームページ

■東京  松本深圧院ルサロン銀座 院長田山陽平 TEL/FAX03-3562-2777
ル・サロン銀座のホームページです!

2014年4月から浜田先生デビュー!

■仙台理学療法士を育成中です。
患者数は増えてきました。
育成中の理学療法士と一緒に仕事ができるかどうかはまだわかりませんが、深圧研修にも参加いただいています。

■札幌随分患者数が増えています。
理学療法士、柔道整復師募集中です!

※深圧に興味のあるプロの方は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています。







放置療法

2014-04-12 13:41:04 | 診療のこと
●4月10日、京都の方からメールを頂きました。
その方は「予約したよ。」とのことでした!
えっ、もう?
まだ、題名も発表してないのに!
大変なことになっています。

今度の本はぜひ買ってください。
そして、どんどんご紹介をお願いします。
私は皆さんを守ります。
放置療法反対!運動、ぜひ広めてください!

●同日、石垣島にいる兄から出版記念パーティーに参加するとのメールが届きました。
しかし、羽田空港着が午後1時30分、パーティーは銀座で午後3時まで…どうなるでしょう?
5月17日の出版記念パーティー参加者が40名を超えました。
定員60~70名を予定しています。
まだ1ヶ月以上ありますが、予定がはっきりされた方はこちらをご覧ください。
ご検討よろしくお願いいたします。






目の前に股関節痛を訴える方がいるのに、その場で痛みを取ろうとしないで放置することを放置療法と呼んでいます。
股関節が痛いのには、何か原因があるわけです。
骨の変形が強くても、軟骨が減っていても痛みを感じない方がいることを考えると、その痛みの原因はどうも骨や軟骨のせいではない。

骨の変形が強くても、軟骨が減っていても痛みを感じない人のことを、『例外』とか『そんなはずはない』と考えてしまうと、その先生の考え方に進歩はありません。

骨の変形が強くても、軟骨が減っていても痛みを感じない方がいた時に、素直に受け入れてなぜだろうと考えることで股関節痛の本質が見えてきます。



その本質が見えてきたとき、筋トレに対する危険性やストレッチの重要性に気づくでしょ。
リハビリ関係の先生方の中には、そのことに気づいている方が増えてきています。


皆さん、放置療法の一番の問題は何だと思いますか?


それは、変形性股関節症を進行させてしまうことです。
変形性股関節症は、その病気の特徴としては進行性ではなく、実は放置されているからどんどん悪化してしまうのです。
そして、判を押すかのように筋トレを勧められることも、意外と進行する原因になっているのです。

私も、炎症や筋肉の病気がなくなったかたとは一緒にゴルフに行っていますし、トレーニングも勧めています。


重要なのは炎症(関節包内の炎症)や筋肉の状態を把握した上で筋トレを指導することなんです。



手術していない、手術しているにかかわらず、放置さえされなければ股関節は長持ちするのです!



私はそう考えます。








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レントゲン検査の注意点 5

2013-11-23 12:37:29 | 診療のこと
勤労感謝の日。
感謝しながら銀座で勤労しています。
明日は休みです!




前回の記事の続きになります。

正常股関節画像です(右股関節)


このレントゲン画像で見るべき点は3点でした。

1、骨盤側のラインがはっきり見えるか?
2、大腿骨頭側のラインがはっきり見えるか?
3、以上2本のラインの間の隙間は何ミリあるか?



私は隙間(軟骨の幅)はあまり重要視しないでレントゲン写真を見ます。
特に重要視するのは1、2、の2本のラインがはっきり見えるかです。
ラインがはっきり見えると言う事は、神経を含まないカルシウムが骨の表面をコーティングしてくれていると考えるとわかり易いでしょう。



ある方のレントゲン写真を見てみましょう。

左のレントゲン写真では、大腿骨頭のラインが不鮮明で途中で途切れたりしています。
一方、右のレントゲン写真では、大腿骨頭のラインがいびつではありますがはっきり見えるようになりました。

この方は、左のレントゲン写真時は股関節痛が強く、ロフストランドクラッチを使って歩いていました。
右のレントゲン写真まで骨が修復した現在では、股関節痛はかなり改善して杖なしで歩けています。




つまり、経過の中で改善しているのです。
『この病気は進行性です。』とか『どんどん悪くなる病気です。』なんて嘘なんです。
長期間の経過をしっかり観察していない先生は、前述のように説明するのです。

私は、左のようなレントゲン写真では筋トレを一切中止させることがありますが、右のようなレントゲン写真ではどんどん動くよう指導することが多いです。
右のような状態のときは、こちらが指導しなくてもどんどん動いけるようになるものです。


次のレントゲン写真を見てみましょう。
この方の場合、2本のラインは比較的はっきりしています。
しかし、2本のラインの間の隙間はほとんどありません。
現在この方は股関節痛はありません。




最後に、もう一人のレントゲン写真を見てみましょう。

2本のラインは比較的はっきり見えます。
隙間も狭いですが、はっきり見えています。






しかし、よく見ると骨に穴がいっぱいあいていますね。(黄色い丸)
『骨のトゲ』と一部の先生が呼んでいる骨棘(こつきょく)もはっきり見られます。(青い三角)



現在、この方はまだ内転筋に問題は残りますがほとんど股関節痛は出なくなってきまして活動量も増えています。
経過を聞くと、この骨の状態でマラソンをしていたと考えられます。

ところが、ある時痛みが出て7か所の病院へ行ったら、そのうちの3ヶ所の病院で骨のう胞(骨にあいた穴)を指摘され、足をかばうように言われています。

骨にあいた穴は潰れません。
骨にできたトゲは、ネーミングが悪いだけで刺さることはありません。
骨のトゲは実は立体的にみた時には、トゲではなく“屋根の浅さをカバーするためにできた新しい屋根”なのです。

下の写真は正常の骨盤を横から見た写真です。

正常の骨盤の赤いラインのところに骨のトゲと言われている骨棘ができます。


よ~く見てて下さいね。
下の写真の赤い矢印が骨棘の正体です。




私は、この方はいずれ以前のように山に登ったりマラソンをする事は可能だと考えています。


レントゲン写真による骨や軟骨の情報は、患者さんの数多くの情報の中のひとつに過ぎません。
しかし、重要なことに相違ありませんので、自分でもレントゲン写真がある程度診れた方が良いでしょう。


次回の記事は、床にものを落とした時に拾える補助具の紹介記事になります。
お楽しみに!






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レントゲン検査の注意点 4

2013-11-11 00:49:14 | 診療のこと
皆さん、最近笑っていますか?


『ピンクのブログ』(PC版)でおなじみの松本です。
Go!Go! 55歳になりました。
まだまだ、僕、余裕で頑張るもんね~!




●11月からこのブログはちょっと変わりました。●

■ブックマーク(画面左側)にビジネスを始めて頑張っている読者の方を紹介していきます。
まずは、女性の起業を支援している松原和枝さんと素敵な写真教室を展開する松田洋子さんです。
お2人ともに同時期に自骨手術RAOを受けられています。
私は応援します!
よろしければ、皆さんも応援よろしくお願いいたします。
また、ビジネスで頑張っている方をブックマークにどんどん載せていきます。
掲載ご希望の読者の方は
matsumotoのあとに@ms-ginza.com
のアドレスまでご連絡ください。

■皆さんのブログをどんどんブックマークに登録したいと思います。
登録ご希望の読者の方は
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■毎回、最後には過去にも書いた『6都市構想』の現状とスタッフ募集の状況を記載していきます。
すべてが会社としての最終決定ではありませんのでご了承ください。


私のブログは、より“皆さんのブログ化”していきます。


●吉祥寺・三鷹周辺にお住まいの方々へ●
私の後輩の飯島啓文先生を紹介します。

花みず木整骨院ブログ

飯島先生と私は、かつて同じ職場で仕事していました。
7月、9月の深圧研修に参加していますが、もう10年以上深圧を行っています。
飯島先生はかつて100mを10秒代で走ったアスリートでもあり、現在ではヨガにも詳しい先生です。
いろいろと相談してみてください。
イケメンで優しい先生ですので、先生に惚れないようにだけ気を付けてください。
いずれ、銀サロとコラボレーションできる機会があれば一緒に仕事したいと考えています。

皆さん、よろしくお願いいたします!






レントゲン写真を自分でも見れることは、自分自身を守ることにもつながります。
私もみなさんを守ります。
しかし、実際の診察現場に行くことができませんので、まずは自分自身の股関節の状態を自分で診れることが重要だと思うのです。



下の図は腰の骨(黒丸)から骨盤(赤丸)、大腿骨(青丸)の位置と構造です。



レントゲン写真には赤の四角で囲んだ範囲が写ります。
黄色の丸内が股関節です。



実際のレントゲン写真です。
股関節は正常画像です。(黄色園内)




股関節のアップ画像です。


では、この股関節のどこを見ればいいのか?

ポイントは3点だけです。
1、骨盤側のラインがはっきり見えるか?
2、大腿骨頭側のラインがはっきり見えるか?
3、以上2本のラインの間の隙間は何ミリあるか?



1、2、のラインはゆがんでいても問題ありません。
ラインがはっきり見えることが重要です。
3、の隙間は1mmでも大丈夫です。

しかし、レントゲンの情報は他の多くの情報の一つに過ぎないことは忘れないでくださいね。


骨しか見ない先生にはまったく理解できないことですが、実は3、の隙間がまったく無くても他の情報が良好なら痛み無く軽く運動もできるんですよ。







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レントゲン検査の注意点 3

2013-10-31 11:40:13 | 診療のこと
●松本深圧院各店では既にお馴染みになっていますが、『らっこちゃん2号』のネット販売を開始しました。
お待たせしました。

らっこちゃん2号の詳細はこちらです。


●大阪⇒高松から帰りました。
しかし、また明日から大阪⇒敦賀に行ってきます。
大阪店の患者数がまだまだ少ないのですが、今回は多くの方からそのヒントをいただきました。
ありがとうございました。
患者数が少ないのはすべて私の責任でして、11月から様々な対策を始めます。
今後、福岡店、札幌店、仙台店を開院する時に役立ちます。
この経験は非常に貴重な経験でした。





レントゲン検査の注意点
『レントゲン写真を多方向から撮っているか?』
『経過を診ているか?』

3つ目は、『先生の見立ては正しいか?』と言う事について書いてみます。

これは、医師を信頼していない事に繋がりますので説明が非常に難しくなります。
ただ、こういうケースがあった事は事実ですので、参考にして頂ければ嬉しいです。


私は柔道整復師として整形外科病院に勤務していた頃に、レントゲン写真の見方を厳しく指導されたのを思い出します。
骨折の可能性のある方のレントゲン写真を診る事が多かったのですが、その時に『このレントゲン写真には、絶対骨折が写っている。』という考えでレントゲン写真を診るように指導されました。

レントゲン写真を診る時は、その人の思いが現れるものです。
『まず骨折なんかないだろう。』という思いでレントゲン写真を見ると、骨折を見落とすのです。


変形性股関節症に対する“骨主体診療”の考え方では、原則的に骨の変形は進行すると考えます。
『変形は進行する。』という思いでレントゲン写真を見る先生が非常に多いように感じます。


これから書くことは実際にあったお話です。




ケース1

臼蓋回転骨切り術(RAO)を受けている患者さんが定期検診時にレントゲン写真を見せられながら先生にこう言われました。

「ね、狭くなってるでしょ。」

手術後に股関節の隙間(軟骨の厚さ)が見ての通り狭くなっているでしょ?という意味でした。
RAO後の方が最も気にするというか恐れる言葉ではないでしょうか?
股関節の隙間が狭くならないようにしたいからRAOを受けたに・・・・。

ところが、その患者さんは過去のレントゲン写真と比較して股関節が狭くなっているとは思えなくて、2枚のレントゲン写真をコピーしてもらい帰宅しました。
帰宅後、やはり狭くなってないと確信したので私にも2枚のレントゲン写真を見せてくれました。
その結果、どう見ても計測しても股関節の隙間は狭くなっていませんでした。


ケース 2

ある患者さんが、お孫さんができてから急に股関節痛が強くなりました。
病院でレントゲン写真を見せられながら先生にこう言われました。

「大腿骨頭が潰れましたね。」

これまた怖い言葉です。
その患者さんは強いショックを受けて、悪い方の足に体重をかけられなくなりました。
そして、やがて股関節が伸びにくくなりました。
その結果、人工股関節手術を受けることにしました。
その段階で、股関節痛がひどくなる前後のレントゲン写真を見せてくれました。
そしたら、レントゲン写真では全く変化がなかったのです。
ちょっと信じられない気分になりました。
結局人工股関節手術を受けられ、術後も順調なので過去のことは無かったことになったように思われます。

患者さんと話をしていて感じることは、病院の先生は比較的悪いように説明する傾向があります。
ですので、私は実際に患者さんのレントゲン写真を診た結果だけを信じるようにしています。
もしも、レントゲン写真をお持ちの方は施術時にお持ちください。




以上のようなこともありますので、皆さんもレントゲン写真が診れた方が良いと思います。



実は、レントゲン写真の診方は簡単です。
次回はレントゲン写真を診るポイントを簡単に説明しますね。











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レントゲン検査の注意点 2

2013-10-16 20:36:00 | 診療のこと
●このところ銀座店の予約がとりにくくなっています。
大変申し訳ございません。
対策を進めていますのでもう少しお待ちください。
年内には報告できればと思います。

●先日のパーティーは非常に楽しかったです。
例によって、皆さん話が弾んでいて私は何もせず一生懸命食べていました。
関西から、東北からもありがとうございました。



●霧島の村山祥子さんのセッションのご案内
興味のある方はこちらからどうぞ。





レントゲン検査の注意点として、前回は『レントゲン写真を多方向から撮っているか』というお話を書きました。

今回は『経過を診ているか』について書いてみます。


まずはSさんの痛みの経過を見てください。




Sさんは1988年ころから痛みを感じはじめ、10年後の1998年には激痛の為足を地面に着けなくなりました。

私が初めてお会いした時には車いすでお見えになりました。
今から15年前の1998年の話です。

その頃のレントゲンです。


ちょっと見にくいのですが、大腿骨頭がやや扁平になり、股関節の隙間がやや狭くなっています。

あまりにも痛みが強かったせいもあると思うのですが、人工股関節手術を勧められていました。
そして、例の言葉「今後骨はどんどん悪くなり、歩けなくなりますよ。」


実は、現在のレントゲンを見ましたが、15年前と全く変化ありません。
すでに骨は安定していたのです。

股関節痛も、深圧を始めてから2年でゼロになり、現在もゼロでお父様の介護を行っています。
現在銀サロには半年に1回来られ、疲労を取っています。
杖は使っていません。
トレーニングも全く指導していません。



15年前にその時点のレントゲンだけを見て「今後どんどん・・・」という説明がなされることは間違っています。
今後の話をするのであれば、当時の写真と、その次に撮った写真を比較して経過を見ないことにはその先の予測が立ちません。


皆さんが、初めて病院を訪れたとき、「今後どんどん・・・」という説明をされて、手術を勧められることは結構耳にします。

しかし、もう少し経過を見てから判断するのが診察の基本中の基本だと思います。
そうしないと誤診が起きる可能性があります。
結果的にこの方の場合誤診でした。
しかし、もしも人工股関節手術が成功して痛みが取れていたら、その誤診は消え去っていたでしょう。
ただその場合、もう15年前の話ですからそろそろ再置換手術の可能性があったかもしれませんね。

Sさんは現在まだ50歳代です。


「今後どんどん・・・」の言葉の裏には、骨主体診療の考え方のうち『この病気は進行性です。』という考え方が潜んでいます。


この病気はどんどん進行しません。


その経過は、放物線状を描き、改善可能な部分も多い病気です。

この病気の主体は炎症です。

炎症が無くなった方には、股関節痛が無くなります。
変形はあってもいいのです。
股関節内に炎症さえなければ。



皆さんは、必ず経過をみてから方針を決定しくださいね。
レントゲン写真がよくわからなければ、2枚のレントゲン写真を私達に見せてください。

仮に、骨に変化があったとしても、その変化は炎症の改善に伴い止まります。





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レントゲン検査の注意点

2013-10-09 21:28:46 | 診療のこと
寒いのか暑いのかはっきりさせてほしい銀座です。





骨を主体に診療を行うことが主流になっています。

私は骨主体診療と呼んでします。

この骨主体診療はレントゲン写真を見ながら進めます。

ところが、最近レントゲン検査に異変が現れています。


皆さんにはここで2枚のレントゲン写真を見ていただきます。

ます一枚目。


見慣れない写真ですが、股関節を横方向から撮ったレントゲン写真です。

若干軟骨は薄いかもしれませんが、前~後ろまで全体に軟骨が写っています。
大腿骨や骨盤の骨の縁が綺麗に写っているので、非常にきれいなレントゲン写真だと思います。
既に安定しているように見えます。




次に二枚目。


このレントゲン写真は股関節を正面から撮っています。
軟骨に隙間はなく、末期と判断されるでしょう。


勘が良い方なら私が何を言おうとしているかもうおわかりですね?




実はこの2枚のレントゲン写真は、同じ人が同じ日に撮った写真なのです!


骨は立体的に数方向から観察するのが診察の基本中の基本です。
しかし、最近は診察時に正面の写真だけで骨や軟骨の状態を診断する病院が非常に増えています。

もしかしたら、医学的根拠という一見まともに思える研究結果があってそのような診察が一般的になりつつあるのかもしれません。

しかし、もしそうなら『妥当性』という研究の基本の一つを無視していることになります。

レントゲン写真は、最低限2方向から撮るのが原則です。
最低限です。


骨は立体なので、いろんな方向からレントゲンを撮ることは誤診の予防にもつながります。


現在、多くの病院では正面からの一方向のレントゲン検査が行われています。

私は、皆さんに対して骨主体診療よりも炎症や筋肉の状態を主に診る炎症主体診療を行うべきだと考えていますが、骨主体診療を行うのであれば、せめて多方向からのレントゲン写真を参考として診察を行ってほしいと思うのです。


名医は多くの方向からレントゲンを撮ります。





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放置療法

2013-03-14 01:45:24 | 診療のこと
●3月14日の夕方、大阪店の松本の予約を公開しました。(4月1日~3日分)
よろしくお願い致します。




今夜から仙台へ向かいます。
3月17日の夜は恒例になった「仙台食事会」です。
3月17日午後6時30分~ホテルメトロポリタン仙台2階「セレニティ」に集合です!

また、今夜までには札幌の方々にメールをします。
4月の飛行機とホテルがおさえられました。
予定は4月25日(木曜)~28日(日曜)午前中までです。

以上宜しくお願い致します。






目の前に股関節痛を訴える方がいます。


レントゲンを撮って骨に異常がないかを見ます。
関節の動きを検査します。
骨に異常があると、骨の異常と痛みを結びつけます。
骨に異常がない時は・・・異常がないと伝えます。
痛みを抑える薬を出します。




これが私の考える放置療法です。
まだ関節を動かして診ただけましかもしれません。


目の前に股関節痛を訴える方がいるのに、その場で痛みを改善しようとしない放置療法。

結局、痛みの原因は改善することなく放置され、症状は徐々に悪化して行く。
まさに放置療法が“進行”を招き、それが進行性と呼ばれています。



放置療法の見分け方
●担当医師が椅子から立たない。
●また痛くなったら来てください。と言われる
●病院にきた時と痛みが変わらないで帰る。
●多くの場合、気分が落ち込んで病院から帰る。
●その場での治療がない、治療がないので当然触診がない。
●ほか、皆さんの方が思い当たることも多いでしょう。


その場で医師にしかできない治療法はあります。
それは決して時間がかかるものではありません。
私はそのような治療をする整形外科医の元で8年間仕事をしていました。


痛みを放置して、筋トレを指導しても効果は期待できません。
痛みを放置して体重を減らしてと指導しても効果は期待できません。
痛みを放置して脚をかばっても効果は期待できません。


手術を専門とする先生は必要です。
一方、痛みの原因をその場で取ってやるという熱意のある先生が増えて欲しいです。


手術をしたくないと考える患者がいる以上、手術以外で痛みを取ろうとする先生がいないとおかしいのです。


最近は、もう整形外科医では無理なのかとあきらめ気味です。
麻酔科の先生(ペインクリニック)は痛みをその場で取ろうとしてくれる先生が多いように思います。
整形外科医で無理なら、麻酔科医を紹介してくれればいいのに。


Sさんは神経痛に悩んで整形外科を受診しました。
しかし、その場で治療をしてくれないので、「この痛みをどうにかしてください。」ときつく言ったらしい。
そしたら、麻酔科医を紹介してくれました。
その麻酔科医にかかったら痛みはかなり改善し、その後の持続性もあった。
Sさんは私にその麻酔科医の名前をメモに書いてきてくれた。

そして、「最初っから麻酔医を紹介してくれればいいのにね!」と。



これからは、まずは麻酔科医にかかり、手術を考えるようになってから整形外科医に通うようなのか?


しかし、私は整形外科医の中で、熱意のある先生が登場するのを期待しているし、探していく。
多くの患者さんは、まず整形外科に行くだろうから。


放置療法反対!



大阪4月のご予約はこちらからどうぞ。


3月31日新大阪での講演会についてはこちらからどうぞ。



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つるつる感とつっぱり感 ~関節を動かしてわかること~

2012-04-17 08:09:37 | 診療のこと
“常識”を疑い、“患者さんの言葉と、患者さんの身体の反応”を信じる松本です。

皆さん、お元気ですか!



「あら、この石鹸つるつるしててつっぱらないわ!」・・・今日の話はそんな話ではありません!


皆さんは階段を昇る時やもも挙げをする時に股関節を動かしますが、この運動は自分で動かしますので“自動運動”と呼ばれています。

一方、皆さんがベッドに寝て、力を抜いた状態で私達が皆さんの股関節を動かす事があります。
皆さんにとっては、他の人に動かされるので“他動運動”と呼ばれています。


“股関節を動かす”という言葉を聞いたとき、皆さんは自動運動を想像し、私達は他動運動を想像するかもしれません。


この記事は、私達が行っている他動運動についての記事です。


施術におみえになった患者さんにベッドに寝て頂き股関節を動かさせて頂く場合、私は次の事を調べています。


1、関節のつるつる感
  これは軟骨の滑り具合を診ています。
  「軟骨がない。」と言われている方々もけっこうつるつる感を感じるものです。
  本当は、軟骨は少ないかもしれませんがあると思います。
  正面だけでなく他の方向からのレントゲンを見るとわかると思います。

2、筋肉のつっぱり感
  これは筋肉の硬さを診ています。
  この筋肉の硬さがある動きを邪魔していて、痛みにもつながっている可能性が高いのです。
  この硬い筋肉をほぐすと結構可動域は広がります。

3、関節の動き(関節可動域)
  施術の効果を判定する情報になります。
また、股関節の動きが生活に及ぼす影響などもわかります。


4、関節の動きに伴う痛み
  どの方向に動かしたときにどこが痛いのか。
  痛い部位の筋肉をほぐすと、けっこう可動域は広がり、痛みも和らぎます。



まずは、こんな検査をしながら、患者さんの訴えを参考に本日の施術ポイントを考えているのです。









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腰はどこですか?

2012-03-22 09:54:25 | 診療のこと
福岡県筑紫野市・二日市温泉ホテルアイビー筑紫野406号室にいます。
26日夜までかんづめです。




なんでもご相談ください!







「皆さんの腰はどこですか?」


今日はそんな記事です。


この記事は、治療者側にとっても患者側にとっても、非常に重要な事ですが、特に治療者側にとって重要な事です。



ためしてガッテンにも出てきたけど、股関節が悪い時には腰にも痛みが出ることがあります。
しかし、その“腰”とはどこを指すのでしょうか?


私が診させていただいている患者さんでも、「腰が痛い。」という方は多いです。


しかし、私が「具体的に痛いところを指さしてください。」と患者さんに言ったあと、患者さんが指さすポイントを触診すると・・・な・な・な・な・なんと! 
そこは腰ではないことが多いのです!


びっくりでしょ?



本当は腰の痛みではないのに、患者さんに「腰が痛い。」と言われたら⇒「じゃ、腰のレントゲン撮ってきてください。」となり⇒「腰に異常はありません。」となるかも知れませんね。


しっかりと治療者側が確認しないと、患者さんも先生も“痛いのは腰”で納得したまま診療は続けられることでしょう。


腰とは・・・ここです!

 「だから、なに?」





腰とは・・・ここです!
腰まわりとお尻の絵です。↓


通常、腰と言うと赤の部分を言います。



私は赤+青を腰と考えています。
は仙骨です。
仙骨には腰からの筋肉がくっついているからです。

はお尻(HIP)、つまり股関節(HIP JOINT)に関連した部位です。


患者さんが、上の絵の赤を指させば腰痛、青を指させば腰痛、緑を指させば股関節痛と考えます。

と緑は非常に近い場所ですが、治療法は全く異なってきます。


患者さんが「腰が痛い。」と言うときに、意外と多くの方が緑の部位を指さすのです。



この場合、触診では“股関節痛”と判断しますので、レントゲンを撮るなら股関節も一緒に撮った方がいいと思うのです。





皆さんの対処法としては、「腰が痛い。」とは言わずに、「ここが痛い。」と言って指さすのが良いでしょう。

あとは、診察をしてくれる先生の力量です。
目で見て触診をしてくれる先生は、ちゃんと原因を見抜いてくれることでしょう。


膝が痛いときも同様です。
痛い部位を指さした方が良いです。
痛いのは膝の外側なのか、内側なのか、お皿の上なのか、お皿の下なのかで治療プログラムが異なるからです。




皆さんが痛い所はどこですか?
指さしてみてくださいね。








  <ここをクリックしてね!↑>
  
  筋肉の病気が引き起こすさまざまな症状 P116~  
  








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選択肢が。

2010-01-30 09:52:47 | 診療のこと
●近々“銀サロ倶楽部”にt下記の詳細を載せる予定です。
 ○4月4日に川崎市溝の口で講演会を行います。
   主催は“きらら”で、私が講演を行います。
 ○5月か6月には大阪で講演会を行います。
   主催は銀サロで、私が講演を行います。
 ○4月13日にはゴルフに行きます。
   主催は銀サロで、私もプレーします。

●近々、正社員を募集します。
次期、銀サロ院長候補です。
淡々と仕事を継続できる、やさしい先生を募集します。
条件がハッキリしましたら、ホームページにアップさせていただきます。
宜しくお願い致します。






私は洗濯が上手で、“洗濯師”と呼ばれてはいます。

うそです。




選択肢。

治療の選択肢。


現在銀サロには次のような方々に通って頂いています。

1、股関節の手術は絶対しない方。
2、手術はしたくないが、いずれしなければいけないかと考えている方。
3、これから手術をするので、その前に筋肉を正常化させたい方。
4、手術後の経過が思わしくない方。
5、自骨で手術したが、自骨での股関節を長持ちさせたい方。
6、人工関節の手術をしたが、再置換を避けたい方。
7、人工関節の再置換をしているが、3度目の再置換を避けたい方。
8、変形性股関節症以外の病気により股関節症状が出ている方。
9、股関節患者さんのご紹介のあった、股関節以外の症状をお持ちの方。


患者さんにはひとり一人治療に関する“要望”があります。

要望が多岐にわたるのであれば、治療者側はそれぞれにあった多くの選択肢を準備していなければなりません。

そして、それを患者さんが選択できれば理想です。


私は医師ではありませんので、レントゲンは撮れません、注射はできません、手術はできません。

ですので、注射や手術に関する情報は多く持っていて、その都度紹介しています。


多くの要望に対して、選択肢が手術しかないというのはどう考えてもおかしいです。


皆さんもそう思いませんか?



病院で、『私は手術をしない方針です。』と言った時、『じゃぁ、もう来ないでください。』と言われた方が何人かいます。


それでいいのでしょうか?


鉄則は“お客様本位”であること。
病院も施術所も患者様本位にならないといけませんね。



“上から目線”ではなく“下から目線”です。



銀サロの目指すところでありんす。





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いいよ! いいよ!

2009-05-12 00:57:36 | 診療のこと
昨日、こんなことがあったんです。

ある患者さんの話。
ある病院を受診してレントゲンを撮った。
先生がそのレントゲンを見て『○○さん、骨に穴があいてるよ!進行しているよ。』


そしたら、そしたらですよ・・・うぷぷ~・・・その患者さんなんて言ったと思います?



『先生、それは違います。その穴は以前からあって、最近は穴が埋まっています!』(徳島弁)


いいよ! いいよ!


先生はあわてて過去の写真と見比べ始めたそうです。


その結果・・・この患者さんの方が正しかった。


この会話には、非常に重要な意味が含まれているのですが、私はついつい和歌山弁で笑ってしまいました。
すみませんでした。



でも、この患者さん、すご~い!



いいよ! いいよ!



松本いい~よちゃ~ん!

・・・んっ、なにか?





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どうしてなんだろうね?

2009-05-10 01:20:48 | 診療のこと
日本では“筋肉の病気”についての認識がほとんどない。
どうしてなんだろうね?


私は、大学病院勤務時に“筋肉の病気”について勉強しました。
特に参考としたのは『臨床医のための 痛みのメカニズム』という、お医者さんの為にお医者さんが書いた本でした。

もう何年も読み続けているので、こんなに汚れてしまいました↓




この教科書には、筋・筋膜症候群について詳しく書かれていました。

私は、この本や筋・筋膜症候群に関する文献等を集めて“深圧理論”の教科書を作りました。(非売品)

初版は1998年だったと思います。
2002年に最終版が出来ましたが、時々新しい情報を書き加えてきました。

まだまだ書き加えることはあると思いますが、その本を利用して“股関節痛の取り方”をまとめました。
2007年の春の事です。

“股関節痛の取り方”については、次回の深圧研修セミナーまでに加筆しようと考えています。

いずれもプロ用ですので、セミナーだけで使います。


今では、筋肉の病気である筋・筋膜症候群についての情報は、ネット上にあふれているでしょう。
筋筋膜痛症候群とか筋筋膜性疼痛症候群などと使われている場合も多いと思いますが。


もう少し整形外科の先生方が、筋肉の病気について勉強していただけると、膝痛や腰痛や股関節痛に対する治療の幅は広がると思います。


痛みを感じる骨膜・関節包・靭帯・筋肉はレントゲンには写らないんですね。
痛みの原因を、主に骨しか写らないレントゲンだけで解決しようとするのはもともと無理があるんです。


神経の無い骨が変形している。
神経の無い軟骨が減っている。
骨の変形が神経を圧迫している(想像)。⇒神経が圧迫されているときは“神経症状”が出ますので、触診や簡単な検査で確認できます。


このような診察が続く限り、原因を骨や軟骨と決めつけてしまうのですね。
骨に異常がないと、“原因不明の痛み”となることも多いですね。
さらに、筋肉の病気を理解すると、トレーニングの指導法も変わるのにね。




考え方によっては、筋肉を施術する人たちにとってはチャンスかもしれません。
病院では取れない痛みが取れる場合が多いのですからね。
患者さんは増えるでしょう。


でもそれではいけないと思うんです。
やはり病院が一番であってほしいです。


あの病院に行くと、ほとんどの痛みを解決してもらえるんだよ。
あそこの先生は、徹底的に痛みの原因を追及してくれるんだよ。


このような病院が増えることを期待しています。


はっきり言えるのは、筋肉をしっかり治療できる病院や治療院や整骨院や整体院があると、患者さんが多く訪れる可能性が高いということです。

まだまだそのような場所が少ないです。

今気づけば大きなチャンスだと思うんだけどね。


もちろん人間は筋肉だけでできているわけではないので、神経の診方、靭帯の診方、骨膜を考えた骨の診方なども知っていないといけないんですけどね。

実は、そんなに難しいことではないんです。
解剖生理学と基本的な診察法を知っていればできる事なんです。


資格にこだわらず、人間を総合的に診れる人を増やしていきたいです!




変形性股関節症を怖がらないでね








「これぞ、診察!」・・・って言われてもねぇ。

2009-04-19 04:44:13 | 診療のこと
「これぞ、診察!・・・って言われてもねぇ・・・。」

前回の記事を整形外科の先生が読んだら、そう言うように思います。


私は整形外科医ではないので先生方の気持ちはわかりません。
想像するに、先生方も時間をかけて診察して、しっかり説明する時間が欲しいのではないでしょうか?

6時間で60人の診察。
単純計算で1時間で10人の診察。
途中、トイレに行ったり、マックのフィレオフィッシュをほおばったりする時間も必要だから・・・一人あたりの診察時間は4~5分なのかなぁ・・・?

先生方は多くの患者さんを時間内に診ないといけないから、きっとイライラしながら診察しているのだと思います。

患者さんの評判と、実際にお会いした時の先生の印象が違う事はあります。
また、忙しい病院で仕事をしていた先生が、時間を多く取れる病院に移ると「先生最近やさしいんだって。」なんて話を聞くこともありますね。

ドクターの仕事も大変な仕事だと思う。

日によっては、午前中診察を行って、午後は手術・・・なんて日もあるのでしょうね。


健康保険制度のもとでは、患者数を多く診察しないと経営になりませんからね。


私は、患者さんとの対応に余裕がないことにストレスを感じるので、じっくり時間をかける体制を選びました。


病院でも、「6時間で10人まで患者数を制限しよう!」なんて事が出来るといいですけどね。
そうなれば、触診だってしっかりやるさ、インフォームドコンセントなんてしつこいくらい行うさ、趣味の話だってするさ、歌の一曲くらい歌うさ・・・なんて先生が多くなるでしょうね。


でも、実際には難しいでしょうね。


ということは、患者さん側も対策を考えなければなりません。


ある患者さんは、前もって質問事項を担当の先生宛てに手紙という形で送っていた方がいました。
後日、診察日当日、診察室に入ると、担当の先生がその手紙を手に持って質問に答えてくれるのです。
担当制でない病院では、これは無理ですね。

最低限出来ることは、質問事項を紙にまとめておいて、納得がいくまで質問したいものです。

でもねぇ、ついつい時間を気にして診察を早めに終わらせてしまうんですよね。
私もそういうことがありました。


あれもこれもそれもすももももももも・・・聞いておけばよかった!って後悔するんですよね。

自分の大事な体の事、さらに会計でしっかりお金を払って帰るのですから後悔はしたくないですね。


“簡潔にしつこく”


患者さんが「これぞ、診察!・・・という診察にできた!」という診察にして欲しいと思います。



3分の勝負だ!

ウルトラマンや!




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これぞ、診察!

2009-04-18 00:12:09 | 診療のこと
私の腰痛がひどかった時の経験談です。

ひどい腰痛は2001年夏~5年間続きました。
最終的に腰痛が全くなくなるまで約10年かかりました。
間に約1ヶ月間施術を休みました。
その後は、痛いなりに施術を続けました。

この10年間に7人の整形外科の先生に腰を診ていただきました。

そのうちの5人の先生は、レントゲンだけで触診はありませんでした。
診断名は全て「椎間板ヘルニア」でした。

腰痛は仕事に支障があり、診断名が「椎間板ヘルニア」だったので、レーザーによる椎間板ヘルニア手術の可能性を聞きたかったので、6人目の先生を受診しました。

その結果は、「骨の変形が強すぎて、軟骨が無い状態なので手術をしても効果はないでしょう。」との事でしたのでレーザー手術は受けませんでした。

そして7人目の先生を探しました。
ある患者さんの紹介で、膝専門の先生ということでしたが、期待できそうなのでその患者さんと一緒に受診しました。

結果から言うと、その先生の診察は「これぞ、診察!」という、素晴らしい診察でした。


診察室に呼ばれると、問診がしっかり行われました。
その後ベッドに寝かされ、腰のあちこちを触診されました。
次に立ちあがって、身体を全屈したり後屈したりの診察が続きました。

そしてその結果を見てから、レントゲンの処方が出されました。

レントゲン写真は、一般的な腰のレントゲンの他に、腰を前に曲げた状態でのレントゲンと腰をそらした状態でのレントゲンが追加されました。

そして再び診察室へ。


私はそのレントゲンを見てびっくりしました。
腰を曲げたレントゲンと腰をそらしたレントゲンで、腰の下にある仙骨とその上の第5腰椎がくっついていることが判明しました。

「その為に、その上の腰椎の動きが大きくなり過ぎて炎症が起きて痛みが出ているのです。」
これが、その先生の意見でした。

納得できました。
感動しました。

私の腰は第5腰椎がつぶれて、仙骨にくっついているのです。
「先天的なものかもしれませんね。」

その先生のコメントでした。

確かに子供の頃から、腰や足に痛みが走り、小学校の頃は夜中にふくらはぎが痛くて泣いた覚えがあります。


その先生の口からは、椎間板ヘルニアの言葉は一言も出ませんでした。


椎間板ヘルニアがあることは事実なんです。
しかし、ヘルニアによる神経症状が無いことや、炎症が起きていることは自分でもはっきりわかっていました。


この先生すごいと思いました。


その先生は、当時現役を引退され、別の場所で開業されている先生でした。


私は、炎症の治療としてステロイド注射を望みましたが、その先生は筋肉へのトリガーポイント注射とロキソニン(痛み止め薬)の処方だけだったので、やや残念でした。

しかし、原因がはっきりして気持ちがすっきりしたことと、生活上どのようなことに注意をすれば良いのかということがはっきりして、精神的に楽になったのを覚えています。

以前も書きましたが、診察というのは患者さんを総合的に診て、症状の原因として考えられるいくつかの原因を1つに絞り込む作業です。

治療というのは、その絞り込まれた1つの原因に対処することです。

いくつか考えられる原因、その原因の一つひとつに対する治療法は異なります。


股関節痛の原因はいくつも考えられます。
その原因を徹底的に絞り込む診察をしてくれる先生が増えてくれることを願っています。

私は、そのような先生を探し求めています。
どこかにいるんです。




絶対に。





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