くらげほのぼの日和

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青森③ ~ここの現代アートは結構すき~

2009年09月11日 23時21分41秒 |  -旅で漂う


そしていよいよ館内。「ゾボップ」というアートで、ジム・ランビー(イギリス)氏の作品です。
傾向のビニールテープが入れ子式に貼りつめられているわけですが、ちかちかしつつもこういう色彩きらいじゃないです。
ただ、みんな作品だということを気がついていないかも…

現代アートって難しいなぁ、ってこういうところからもおもうのです。

まずはいってすぐに行ったのは、ロン・ミュエク(豪)の「スタンディング・ウーマン」という作品。
十和田市現美を紹介しているガイドブックにはたいがいこの写真がつかわれているというくらいに有名な4メートルもある強大なおばさんの巨像です。
それがまたもぉ、リアルでねぇ。ほんまびっくりよ。
近づけない、撮れないのが特にこれは残念なくらいにリアルです。
皮膚のシワや質感。痣とか浮き出てる血管とかびっくりするくらいにリアル。指紋もあるのかしら??
もぉ、カメラのズームで細かいところチェックしたいくらいの衝動にかなりとらわれます。
よくこの写真で、似たような格好をしたリアルな人間との対比でとられていますが、このとき実際に喪服?とおもうくらいにそっくりな格好の人が入ってきて、その人もおばさんだったので、かなり面白かったです。

そして次は、スゥ・ドーホー(韓国)の「コーズ・アンド・エフェクト」です。
高さ9メートルの最も大きな展示室に、数万体の樹脂製の人型彫刻が肩車をするように連なっています。
色合いが黄色、オレンジ、朱色、赤色といった系統なのでなんかイソギンチャクみたい。
遠めでみている分には照明のひかりをあびてシャンデリアのようにきらめいてきれいなんですけど…
これも外からみることができます。

これも外からみることのできる作品のひとつ、アナ・ラウラ・アラエズの「光の橋」
トンネルのなかに入っていけるのですが、よく見る写真ほど青くなく神秘的な感覚は味わえませんでした。
外があかるかったからかな。どうやらこのトンネルの形状は脊柱がモチーフらしいですが、それもあんまりよくわかりませんでした。

栗林隆(日本)の「サンプランド」という作品も、友達の写真をみてて楽しみだったもののひとつ。
そういえば、公式HPの写真と実際のと椅子のレイアウト違うなぁー
平たくいえば、朝日山動物園的なかんじです…
まさかあんなところに水がはいっているとは思わず、思わず指がちゃぽ。(汗)

アルゼンチンのトマス・サラセーノという方の、「オン・クラウズ(エア - ポート- シティ)」は、バールーンでできたアートです。
空に対する憧れや、空中に漂っていたいという夢を、表現してるということですが、うーむちょっと違うなぁ…
梯子をつかって、バルーンのなかに入れる(覗ける?)のですが、バルーンのなかは暑いということや、空気をいれるあそこを抜きたい…とかしかおもわなかったです。
空中のイメージとちゃうんやもん。

ハンス・オプ・デ・ビーク(ベルギー)の作品も素敵でした。高速道路のレストランから際限なくみえる高速道路をジオラマを用いて再現したというものなのですが、展示室の中に、本物のカフェと高速道路が出現したかのような錯覚がおきます。
カフェは、入った途端なにもみえない真っ暗なカフェで、こんなところで料理出されたら料理がまったくみえないからいややなぁーっていう暗さなのですが、だからこそ窓から見える高速道路がリアルにみえるのでしょうか?
でもこの暗さといい、高速道路といい、なんか麻薬の密売とかがはじまりそうな雰囲気ですよ。。。w

キム・チャンギョム(韓国)の「メモリー・イン・ザ・ミラー」という作品は、映像作品です。
結構すぐ飽きちゃったんだけど、実物でないものに映像を投影することで実物のような錯覚をうみだすという手法には興味をひかれました。

森北 伸(日本)の「フライングマン・アンド・ハンター」は建物と建物の間にある作品で、もうちょっと遊びたかったのですが、外にいる間に気づかず、ぐるりとまわってくる体力がなく断念。
でもこれ結構すきです。外にある作品って二度とおなじものはない空の風景と一緒に変化するもんねー

ほかにも外にいろいろな展示がありましたが、あんまり心引かれるものはなかったかなぁ。

唯一、山極 満博(日本)の作品はかわいかったり、驚きがあったりしてすきでした
エレベータに落し物としておかれていたパンには気づいたけど、風船は気づかなかったなあ…