米、次期大統領のオバマ氏は8日、米バージニア州で講演し、深刻化する経済危機の原因が”カジノ資本主義”を野放図に推進した従来の経済政策にあると厳しく批判した。(10日付け、赤旗報道)
同氏はウオール街の重役が「リスクを考慮せず、ほとんど規制を受けず、説明責任も負わないまま利潤を追求してきた」と批判を続けた。
批判の決め手は次だ。「同時に政治家たちも、国民に解決を託された問題に取り組んでこなかった。」
破綻した北海道の夕張市民が『こんなになるまで、市議会議員は何十年もの間、何をしていたんだ。』と吐き捨てるように述べていたことを思いだした。
”国の言うなり、県の言うなり市長”と取り巻き市議の何十年もの”なれ合い議会”の果ての「夕張破綻」は今や明白である。
ところで、わが町の市長が先月、変革を唱え現職を破り当選した。議会の与野党も初めて入れ替わった。
イワン・アサノヴィッチも変革市長を応援したこともあって、今後の市政の流れの変革に大いに期待しているところである。
オバマ氏は『これ以上、ウオール街で悪事を働く者が、規制の抜け穴をすり抜けることは許さない』と述べ、金融規制の策定の意向を示した。
堺屋太一や竹中平蔵がグローバルな金融競争に東京は立ち後れていると、騒いでいた結果のニューヨークがこの有り様である。
そして、竹中にいたってはいまだに『小泉構造改革の徹底が不十分だから、現在のような失業不況が生まれている。』とし、説明責任と反省が見られない。
破綻したウオール街の証券会社の重役は100億円を超える退職金を得てクビになった。
その影響で幾万のローリスク・ローリターンである筈の善良な庶民がホームレス化し、文字通り路頭に迷い、ハイリスクを背負わされている。
資本主義が強欲な博徒連中によってカジノ化させられてしまっている。