ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
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第673号 市営から私営へ~売却手続き進む谷地頭温泉

2011年10月27日 | 温泉
函館山の麓にある市営谷地頭温泉。
市電・谷地頭終点から、立待岬へ向かって、50mほど先を右折。


この温泉を市では売却する方針を固め、その具現化の手続きを25日に行った。
説明会には地元の二社が参加。
この説明会に参加しなくても、購入可能で、数社から問い合わせがあったという。

この温泉の概要と歴史について触れてみた。
泉質はナトリウム・塩化物泉で鉄分を含んだ泉色は茶褐色。
浴槽では、タオルをその色に染める。
室内に3つの浴槽、露天風呂は五稜郭をかたどっている。

谷地頭温泉の熱源は、、約100万年前に噴火した函館山の火山マグマ。
一帯の掘削は明治15(1882)年に行なわれ、民間先行で昭和30年代まで、
勝田温泉という公衆温泉浴場もあった。

市営温泉の掘削は、昭和26(1951)年に水道局によって行なわれた。
この地には、文久元(1861)年~明治39(1906)年まで割烹・浅田楼が営業していた。

昭和30年代は、函館を基地とする北洋漁業の最盛期。
出航する5月、町は乗組員(北洋さん)らで溢れていた。
北洋さんは、市の粋な計らいで、手ぬぐい付きの無料入浴だった。

こんな歴史ある谷地頭温泉。
来年3月には引き渡すスケジュール。
一般的には”官”より”民”の方がサービスにおいては勝るとか。
どんな目新しいプランを考案しているのだろうか。

最低価格は、”約5億1千5百万円也”。
はたして、どこの社に売却されるのか?
興味しんしんで見守っている。


ミカエル
           


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