梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

小原風の盆と風祭

2011-09-03 09:15:42 | 雑記
厚木から小田原に向かう有料道路が最後のトンネルを抜け手前に「風祭」と言う出口がある、箱根登山鉄道にも「風祭」と言う駅があるらしいが降りた事は無い、
先日フェイスブックでこの苗字を持つ方を知ったが昔からこの名前に郷愁の様な印象が有った、
確か石の森章太郎氏の漫画の主人公にも居たのだがこのロマンチックな名前の印象は何処から来たのかと考えてみるとどうやら「越中小原風の盆」の影響ではないかと思い当たった、
此方も一度見てみたいと思いながらついぞ今までその機会が無い、まあ無いのは機会ではないことも有るが何とか体の元気な内に見に行きたいと思っている、
日本には色んな所に様々な祭り行事が有るが静かで情緒があると言うと此処と郡上通夜踊りが印象に強い、両方ともお盆と言う名前が付いているからかもしれない、
日本の祭りは男性社会の象徴としての位置付けが大きいのでどうしても勇壮な物になるのだがお盆は先祖供養が目的なので自ずとあの様な静かな物になったのかもしれない、
少し調べてみたら風祭というのもやはり風を鎮める祭りの様で台風の多いといわれる二百十日前後に行われる行事らしいので小原風の盆もルーツは同じなのかも知れない、風祭と言う苗字はこの祭りと関係が有るかは解らないが苗字のルーツ(適当な日本語が見当たらない)は藤原から始まり源平藤橘と言われる貴族時代から源平と言う武士の時代を通りやがて明治になって全国民に名乗る事が可能になった、その前から農工商の家にも屋号の様に苗字に当たる呼称があったらしい、
それは職業や土地や家のある場所で名乗る事が多かった様だが此れは大化の頃から姓(かばね)と言うものは同じ様な物だったと言う事が学説になっている、その後鎌倉以降武士の苗字は住まいから来る物が多く、柳田邦夫先生の著によれば地形や方向で付けられた物が多くそれを苗字にしたと言う、
風祭と言う苗字は若しかしたら風鎮の祭りを司った神主の様な方だったのかも知れない、箱根湯本の風祭は何かそんな神社でも有るのか、日本には未だ別な所にそんな字が有るのかも知れないがそこの出身者なのかも知れないなぞと思いはどんどん奥に行く
勝手に考察してしまって風祭さんには真に申し訳ない、ご無礼の段平にご容赦ください