梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

認知症の入院

2011-09-05 18:32:10 | 雑記
厚生省が「認知症の入院が長くなり患者数た多くなったので概ね2ヶ月で退院させる様に」と言う通達を出す事を決めた」と言うニュースが流れた、
私の認識では「認知症」と言う病気で一般の病院に入院していると言う状況が良く理解出来ない、
義母が10年ほど前に軽い認知症になった、子供た大きくなり部屋が手狭になったので引越したのが引き金になった様だった。
引越した当時から半年ほど経ったら1人になるのを嫌がり始めた、しかし未だしっかりした部分が残っていたので仕事に行く時に止めると言う事は無く、子供も学生なので3時頃には帰宅するから何とか普通に生活をしていたのだが高校の息子の部屋に頻々と訪れるようになったと息子から聞いた、
やがて女房が会社から帰った後や休みの時にはいわゆる「後追い」をする様になった、
そしてある日警察から電話が来てすぐ近くの町で保護されると言う状況に成った、そこは私と住む前に女房と暮らしていた街の交番だった、
その一度だけだったが「このまま徘徊が始まったらどうしよう」と女房と相談を始めた頃勤めから帰ったら夫婦の部屋で動けなくなっていた、家の中をずっと行ったり来たりしていたらしい、
自分の家と言う感覚が時々無くなると言っていたがかなりその割合が多くなっていたらしい、自分の居場所を探して居る内に階段で転んでしまい動けなくなったと言う、
あまりに痛がるので病院に連れて行ったら股関節を骨折していた、それから入退院を繰り返したのだが「認知症」其のもので入院した事は無い、骨折が2回、やがて食事が困難になり胃に直接栄養を流す胃ろうと言う措置に成った頃には認知症が進み毎日見舞いに行っている女房の顔が解らなくなって来た、
「お母さんに、どなたか知れませんがこんなに親切にして頂いて有難うございます」と言われたと泣いていた事もある、
しかし、入院そのものは全て外傷か内科の件での入院だった、体が元気で「認知症の症状」と言うのは恐らく入院はさせてくれないだろうが症状が酷くなり24時間目が離せなくなると本当に大変だろう、特別養護老人施設、いわゆる「特養」に預けないと残りの家族が崩壊する可能性がある
この特養でない「認知症の入院」と言うのが良くわからない、且つ「1ヶ月で退院できるから通院で措置をしたいから」と言うのが余計にわからない、
通院治療が可能な「認知症患者」と言うのは一体どう言う状況を指しているのだろうか?病名の示すとおり「本人が現在を認知できない」状況で「1ヶ月投薬をしたら後は通院で出来る」認知症とはどう言うものなのだろう
今アルツハイマーに関しては病原が段々解って来たと言う、加齢でそのリスクが高くなるならその治療法が確立する前に自分がそうならない事を祈るしかない、
もし不幸にしてそうなってしまったら自ら死を選べる意識に戻った時そうしたいと思うのは自然ではないか、
確か俳優の大友柳太郎氏がそう言う遺書を残して自殺したと思うが、本当は人間の寿命はこんなに長くは無いのかも知れないな