福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

全世代型社会保障改革2020(3)  安倍内閣のスローガン集

2020年01月14日 08時11分11秒 | 政治・経済 国際関係
 私は当初、全世代型社会保障改革は、必要以上に高齢者に厚い社会保障、すなわちシルバーデモクラシーから、保障対象を若い人を含む「全世代」に視点を移した、と思っていた。
 シルバーデモクラシーは、国が抱える問題点そっちのけで議員や政党、野党の保身のためで、結果的に現在の我が国が抱える諸問題のルーツになっている。
 すなわち、未婚率の増加、出生率の低下、少子化、人口減、高齢化、地方衰退、借金大国、日本衰退などに結びついたのだが、「全世代型社会保障改革」に手をつけたことでその問題点に政府や与党がやっと気づいた、と思っていた。

 しかしながら、内容を調べてみると「全世代型社会保障改革」は名称と目的とが完全に乖離している内容で、国民を欺いていた。
 目的は、全世代に対する負担増と社会保障の削減だけである。

 安倍内閣は過去に多くのスローガンを発表してきたが、空虚な内容が多い。
 何一つ総括もされず、次々と乗り換えていく。

 私が集めている新聞スクラップから安倍内閣が掲げてきたスローガンを拾って並べてると以下のが上がってきた。これでも一部かもしれない。

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 ■ 「美しい国づくり」2007年
 「美しい国づくりプロジェクト」を発表したが、立ち消え。

 ■ 「日本再興戦略」と「女性活躍社会」2013年
  話題になった。

 ■ 「3年間抱っこし放題プラン」2013年
  安倍首相のスピーチで「3歳になるまでは両親がともに子育てに専念でき、職場に復帰できるよう保証する」と話し、物議を醸した。

 ■ 「地方創生」2014年
 東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策。何も実体を伴っていなかった。

 ■ 「すべての女性が、輝く日本へ」2014年
 内閣府男女共同参画局が2014年に立ち上げた。

 ■ 「まち・ひと・しごと創生」2015年
 地方創生策を言い換えたもの。

 ■ 「一億総活躍社会」2015年
 「希望を生み出す強い経済」、「夢を育む子育て支援」、「安心につながる社会保障」の「新・三本の矢」を提唱。

 ■ 「この道を、力強く、前へ」2016年
 参議院選の党の選挙公約。

 ■ 「人づくり革命」2017年
 「すべての国民が活躍できる社会をつくるため、人材育成をはかる」として閣議決定されたプラン。

 ■ 「みんなにチャンス!構想」2017年
 安倍首相が2017年の記者会見で語った言葉。「人づくり革命」を断行し、日本を誰にでもチャンスがあふれる国へ変えていく、とした。

 ■ 「働き方改革」2017年
 多様な働き方を選択できる社会の実現を目指す。労働者側の不安定雇用につながった。先が読めない身分、低賃金など、

 ■ 「全世代型社会保障改革」
 目的は、全世代に対する負担増と社会保障の削減だけ。
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これに対して総理がしっかりと総括したのに接したことはない。


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