意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

安易な教科書の電子化には反対!!

2010年10月21日 | 教育
学校の教科書を電子化するって動きがあります。
いまひとつ、これを推進するメリットがわかりません。

よく言われているのは、『教科書が軽くなる』というもの。
いや、まぁ、そうなんだけど、代わりに落としたら壊れると思うのですけど?
他にも、名前は失念したけど、「歴史なら大河ドラマを見れるようにすれば授業がわかりやすくなる!!」などと寝ぼけたことを言ってた人もいた。

・・・・改めて考えてみたけど、メリットがないような?
まぁ、赤熊が思いつかないだけでメリットもあるのでしょう。
技術革新をすれば、それに付随して新たな使われ方がされるものです。

でも、ある1点だけ赤熊は懸念しているものがある。

これから先、書籍が電子化され紙の本が無くなる・・・といわれている。
そうであるのなら、逆に紙の本で教えるべきではないのだろうか?
決してノスタルジックで言っているわけではない。
時代により最新技術に代わっていくのは当然です。

ただ、『時代にそぐわないから教えなくて良い』ではないだろう。
例えば、
文字さえ読めれば、古典は読まなくていいのか?
コンパスで円など書かないし、蛙の解剖だってしない。
現代では毛筆など一切使わないが、習字を教えるのは無駄であろうか?
リコーダーも吹かないし、美術だって簡単な絵ならともかく絵の具まで使った作品なんて描きません。
効率や現代社会に適合しているかを考えれば、これらは全て無駄です。
なら、必要ないのでしょうか?

そんなことはないと思います。
確かに直接的には必要なく、多くは無駄になると思いますが、それによりインスピレーションが湧いたり、知っていれば何かに(応用して)使えたりするものです。

なので、義務教育では無駄になろうとも一通り教えて、『色んなものがある』ということを教えておくことが重要だと思っています。

その中の一環として『紙の本を読む』という経験もさせておく必要があるのではないでしょうか?
電子上で文を読むなど、これから先の日常で誰もが行なうのでしょうから、義務教育でことさら教える必要などないと思うのです。

なので、赤熊は安易な教科書の電子化なら反対ですね。
明確に反対するわけではないですけど、推進者はもっと必要だという理論を組み立ててほしいものです。


※2010年10月22日 補記・追記しました