意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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有罪率99,9%はいけないことなのだろうか?

2010年10月08日 | 社会
刑事裁判で起訴されると有罪率99,9%だということが問題になってます。
もっとも今回の騒動は、検察審議会で小沢への強制起訴が決まってから批判がおきましたので小沢信者のイメージの下落を防ぐための言動でしょう。
まぁ、問題提起としてはいいけど、かなり中途半端な論理展開されていることは大きなマイナスではなかろうかと思ってしまう。

例えば、よく言われるの、
『99,9%有罪ということは、被告人側の言い分が通っていない』、
『起訴されたら有罪というイメージを持たれる』、
といったところでしょうか?

後者の弁なら、制度の問題ではなく、人々の心の・・・認識の問題です。
誤解しなければ良い・・・それだけです。
啓蒙活動以外、やれることはありません。

では、前者の言い分は正しいのかというと・・・?
『確実な証拠がなければ起訴しない』というのが検察の方針なら高い有罪率になるのは当然です。
もし、ここで99,9%が問題だというのなら、『何%に落とせば良いの?』ということなる。
有罪率10%なら満足するのだろうか?
10%が極端なら、アメリカの有罪率が85%なのでその水準なら満足なのか?
そのためにわざと、検察が証明にくい犯罪を起訴すべきだと主張すべきなのだろうか?
そんなことはないだろう。

仮に証拠不十分で起訴しても、結局、裁判内で検察が有罪を証明しないといけない。
ないと判断しているのに、あるかのように見せかけなければならないのだから、余計に冤罪が生まれる気がする。
検察にとってメリットがないし、国民にとってもメリットがない。
証明しにくいものは不起訴にして、他の案件にかかった方が効率的ではある。

まぁ、効率的なのが良いことかというと疑問ですけど。
そのために検察審議会という『検察の判断』を審査する制度ができたわけなんだけどね・・・。

小沢信者はここを否定しているのが・・・まぁ、みなまで言いませんが、もう少し大所高所から日本のあり方を論じてもらいたい。
・・・そんな事ができるのなら小沢信者にならないというというツッコミはなしでお願いします。

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