意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

植物学講座  9  ヒガンバナ

2010年09月23日 | 植物学講座
『彼岸花』・・・・・ユリ目 ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 ヒガンバナ

今日はお彼岸の中日です。
なので、やっぱりこの花だよね。
死人花、地獄花、幽霊花・・・と、結構 物騒な異名が多い植物ですが、超有用植物のなのです!!!

(1)毒性
ヒガンバナといったら毒。
主な毒成分はアルカロイド系のリコリンと、ガランタミン。
全草に含まれているが、特に球根(鱗茎)に多く含まれてます。
食べると嘔吐、脱水ショック、下痢を引き起こし、最悪、死に至ります。
ただし、リコリンは水溶性なので水に晒せば毒は抜け、球根にはデンプンが20%程度含まれているので救荒食となり、飢饉の際に食べられてました。
この毒成分のおかげで、田圃の畦や土手に植え、穴をあける動物・・・主にネズミよけになります。
土葬時代は、犬や狐が墓を荒らさないように積極的に植えられたみたいです。
ちなみにモグラよけになるともいわれているが、モグラは肉食なのであまり関係がないみたいです。

(2)アレロパシー(他感作用)
リコリンには、毒成分としてだけではなく、アレロパシー・・・他の植物に影響を与える特性もあります。
このリコリンには他の植物の成長を阻害する作用があります。
特にキク科の植物に覿面。
キク科は雑草として強いものが多いので重宝します。
で、もっと有用なのはイネ科の植物にはあまり効果が薄いこと!!
つまり田圃の畦に植えておけば、畦に雑草を生やさないようにして、作物である稲の阻害をしないという心遣い。
天然の除草剤になるわけです。
完璧です!!(注:完全に稲の生育を阻害しないわけではありません)

(3)葉
ヒガンバナの葉っぱって見たことありますか?
見たことがないと言う人がほとんどだと思うのですが、花と一緒には出ません。
花が咲いたあとに、ニラに似た、細長い葉っぱを出します。
この葉っぱは冬の間だけ・・・春になると枯れ、秋の花が咲くまで休眠するのです。
要するに夏の農業が盛りの時期に邪魔にならないということです。
それどころか、前述のアレロパシーのおかげで雑草が生えにくいのです。
田圃の畦は人が通るところですから、邪魔にならないのは素晴らしいです。

(4)牽引根
ヒガンバナの球根が土に露出しますと、ヒガンバナは牽引根という特殊な根っこをだし、地中に球根を引き戻します。
なので、ヒガンバナを植えておけば、畦や土手で土の流失があっても、ヒガンバナがグッと土を固めてくれるのです。
除草にもなるし、堤防などにいっぱい植えておけば一石二鳥なのです。

(5)三倍体
日本のヒガンバナは全て3倍体・・・染色体が3本あるので、受精するときに減数分裂ができないため実をつきません。
全て分球で増えており、遺伝子的にいえばクローンです。(原産地の中国には2倍体のヒガンバナもあるそうです)
実をつけないので、勝手に田圃に侵入せず、仮に紛れ込んでも球根さえとってしまえばもう生えないわけです。
管理が非常にしやすいのです。
そしてなによりクローンなので、あの大きく美しい花がほぼ同じタイミングで咲きほこるのです。
園芸植物としてもこれほどの見ごたえのあり頑丈な植物も珍しいです。


纏めると、美しく、動物除けになり、土留め効果があり、除草剤になり、緊急時に食べられ、管理もしやすく、毒殺も可能!!
人間のため、農業のために存在する植物。
パーフェクトプランツです。
なんでこの植物が嫌われているのかわかりませんね。
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植物学講座  8  サクラ

2010年03月27日 | 植物学講座
桜・・・バラ亜綱 バラ目 バラ科 サクラ属 サクラ亜属

日本の山野には約10種類、変品種をあわせると100種類ほどが自生している。
代表園芸品種のソメイヨシノは全てクローンというのは有名な話。
オオシマザクラとエドヒガンの雑種なので受精能力がないため、接木で増やしているため。
でも、近年、ソメイヨシノと他のサクラの交雑木も発見されており、全く実をつけないわけではないようです。

(1) サクラ伐るバカ、梅伐らぬバカ
サクラにまつわる言葉って色々あるけど、是非この諺は知っておいて欲しいです。
なぜ、サクラを伐るのがバカだといわれるのかというと、サクラは大変腐りやすく、伐ると伐り口から腐れていきます。
また伐ったところからの萌芽する力が弱いので、絶対に傷をつけないように!!

とはいえ、サクラもただ腐れていくわけではなく、対策も持ってます。
幹に穴が空き、腐ってしまったら、そこから根のようなものを出します。
これは不定根といって、腐ったところから栄養分を取ろうとする行為です。
ただし、これはサクラの最終手段であり、何とか栄養を取ろうとしているだけで、この状態になること事態がすでに末期状態。
間もなく枯れますね・・・。
なのでくれぐれも、サクラを傷つけないように!!
どうしても、剪定しないといけないときは伐り口に殺菌剤の入った癒合剤を塗布すること。
ちなみに、梅は切らないと花が咲かないため、剪定が必要です。
そのため切らない奴はバカだということ。

(2)匂い
赤熊、サクラが嫌いなんです!!
それもこれも、あの独特の匂いのせい!!
臭い臭い!!
でも、誰に言っても、「サクラって匂いあるっけ?」といわれます。
「あんなに臭いのに気付けよ」と思いますが、まぁ、赤熊が鼻が良いだけなんですけどね。
この時期どこに行ってもサクラなので厳しいです。
まぁ、我慢できないほどではないので、この時期は忍耐です。
この匂いの正体はクマリン
サクラの花や葉っぱに多く含まれています。
桜餅なんて、ずばりこの匂いなんで、赤熊は食べれませんね・・・。
まぁ、クマリンは食品添加物として認められてないので別の化合物が使用されているので、やや平気ですけどね・・・。

(3)アレロパシー
さて、サクラもこの匂いを無駄に持っているわけではありません。
サクラの木の下でお花見をよくやると思いますが、気付きませんか?
サクラの木の下には草が生えていないんです。
これ、サクラが生えさせないようにしてるんです!!
実はこれもクマリンのせい。
可愛らしい名前のクマリンですが、植物の発芽を抑制する性質があるのです。

よし、赤熊はサクラを悪魔の木として認定しよう。(笑)
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植物学講座  7  ムスカリ

2010年03月07日 | 植物学講座
『ムスカリ』・・・ユリ亜綱 ユリ目 ユリ科 ムスカリ属

原産地は地中海沿岸、西アジア。球根植物。名前の由来はギリシャ語のムスク(moschos)で、麝香(じゃこう)のこと。

・・・・。
身近の植物なので、特に書くことないんだよね・・・病害虫にも強いし。
鈴なりの小さな青い花が好きなんだけど、毒性もないしつまらん・・・可憐なお花です。
小さく青い花なので、他の花の添えて使うか、密植させ群生させたほうが綺麗です。

育てる時の注意点。
3年ぐらいは球根をそのままにしていても問題ないが、土が良いと花の茎が伸びすぎて、だらしなくなるので、肥料は少なくして、花の丈を短くした方がかわいい。
最近、青が基本なんだけど、白やコバルト色のものや八重咲き・花が多い品種が出てきているけど、赤熊的にはオーソドックスなものが好み。

これぐらいかな?
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植物学講座  6  ウメ

2010年02月24日 | 植物学講座
『梅』・・・ バラ目 バラ科 サクラ亜科 サクラ属 スモモ亜属 ウメ

バラ科の落葉高木。中国中部原産。日本には奈良時代前に渡来していた。
アンズの近縁種であり、容易に交雑する。
花は2月から3月、早春ころ いち早く咲くので『花の兄』とも呼ばれる。(ちなみに花の弟というと菊)

それらはさておき、ウメは身近な植物なので、特に書くことないかな。

(1)毒性
未熟な果肉や種子に、青酸配糖体アミグダリン、遊離シアンが含まれている。
生のまま食べると青酸配糖体アミグダリンは、酵素の働きによって、青酸(シアン化水素)ができる。
こうやって、梅は未熟な時に実を食べられないようにしてます。
青酸は麻痺毒で、幼児なら数個食べたくらいで中毒死を起こすことも。
ただ、危険だけど薬にもなり、一口かじった程度じゃ、さほど害もないのでつまらない・・・じゃなかった、非常に有用な植物です。

(2)抗菌性・殺菌効果
梅と言えば梅雨。
元々、梅雨は『黴雨』と書き、黴(カビ)が生える雨といった意味だったものが、ちょうど梅が熟す頃の雨であり、梅の音読みも『バイ』だったので、梅雨になったそうです。
そのため「梅は三毒を断つ」といわれるほど、非常に高い抗菌・殺菌性を持っており、梅干にされてお弁当に入ってます。(三毒とは食べ物・血液・水の毒のこと)

さてさて、じつは抗菌性があるのは日本の梅だけで、原産地とされる中国の梅には抗菌性が無い(弱い)とされます。
中国と日本では梅雨の時期が違い、また雨の量も違うので、高い抗菌・殺菌性は必要ないのでしょう。
でも・・・そうすると、梅は日本に奈良時代前に渡来して、その間に高い抗菌性を実に付けたことになります。
鎌倉時代には薬用とされていたことも考えると、非常に早い時期に抗菌性を獲得したと考えられる。
・・・何世代かで身につくものなのかな?
突然変異があれば、ありえないことも無いけど・・・。

じつは梅は中国から渡来したとする説と、元々日本の自生していたとする説もある。(大分・宮崎辺りに自生していたとされる)
梅の抗菌性を考えると自生説の方に信憑性はあるかな~って思います。
ま、仮説の域を出ませんが・・・。

関連
なんでも梅学
http://minabe.net/gaku/seibutsu/bunrui.html
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植物学講座  5  スイセン

2010年02月13日 | 植物学講座
『水仙』・・・・・ ユリ目 ヒガンバナ科 スイセン属

ここでは主にニホンスイセンの性質を書いてみます。
ちなみに名前に日本と付いているが、水仙自体は原産地は地中海沿岸の植物。
それが、シルクロードを渡り、中国からニホンスイセンが渡来した。
なんか、詐欺っぽい・・・。

(1)3倍体
ニホンスイセンは3倍体です。
そのため、花は咲いても実をつけず、分球によって増えます。
中国には、普通に2倍体のスイセンもあるんだけどね・・・。
実をつけない性質は植物としてはどうかと思いますが、人には便利です。
毎年、植えた場所からしか生えません。
何かの拍子に別の場所に生えたとしても、抜いたら、もう生えません。
管理しやすいんですよ。

(2)有毒植物
毒成分はリコリン。全草に含まれ、特に球根(鱗茎)に多い。
ヒガンバナ科の植物の多くは、この毒を持っており、
食べると、嘔吐、腹痛、下痢、脱水ショックを引き起こし、重度なら、呼吸不全、昏睡、痙攣、麻痺を起こして死に至ります。
たまに、ニラと勘違いして食べて中毒を起こす人がいるらしい。
気をつけましょう。
それはさておき、セイタカアワダチソウのときにも書いたけど、リコリンはアレロパシー物質で特にキク科の植物の成長を阻害します。
これをセイタカアワダチソウ除けに使えば良いと思うし、花も冬に咲くので、ちょうど良いと思う。
三倍体なので、植えても拡散しないしね。
リコリンは熱に強く、水溶性なので農薬にもなるかもです。

日本には便利な草がたくさんあるね。
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植物学 座外 なぜ紅葉するのか?

2009年11月17日 | 植物学講座
今の時期、紅葉が綺麗ですね。
でも この紅葉、なぜ紅葉するかわかってません。

・・・ああ、もちろん紅葉のメカニズムはおおよそ解ってます。

寒くなり日照時間が短くなると、葉っぱの中の葉緑素(クロロフィル)が分解されて行き、それと同時期に葉っぱの付け根に離層という組織ができ、葉と枝の間で水分や養分の行き来ができなくなる。葉が即座に枯れるわけではないので離層ができても糖類など作られ葉っぱに蓄積し、その糖から光合成を利用して新たな色素が作られ、その過程で葉の色が変化し、紅葉が起きる・・・というわけ。
ちなみに葉の色は赤は「アントシアン」、黄は「カロテノイド」、茶は「タンニン」という色素によって変わる。

ここまでは、解ってるんだけど『なんで紅葉しなければいけないのか?』が解っていないわけです。
要するに『紅葉するメリットは何?』って聞かれたら・・・答えられないんです。

一応、

『紅葉が鮮やかであるほどアブラムシの寄生が少ないことが発見され、アブラムシは樹木の選り好みが強く、一部の種は色の好みもあるとわかっている。そのため、紅葉は自分の免疫力を誇示するハンディキャップ信号として進化した、つまり「十分なアントシアンやカロテノイドを合成できる自分は耐性が強いのだから寄生しても成功できないぞ」と呼びかけているとみなせる』

と言う学説が出ています。(ハンディキャップ理論)

でも、正直・・・微妙だよね。
だってアントシアンやカロテノイドは直接害虫への耐性を高めるわけではないもの。
数百年以上も生きる樹木が、いつ変わるかも知れない虫の好みに合わせても意味がないでしょうし・・・。
それと紅葉が鮮やかになるのは、

・昼夜の気温の差が大きい
・夏が暑く日照時間が長い
・夏に充分な雨が降る

などの条件が必要で、ちょっと他律的すぎないか?
本当に効果があるのならもっと積極的に紅葉するはずだろう。
あと、同じ種類の樹木が周りにないと意味がないよね?
などなど、
この説自体は面白い考えだし、完全否定はできないけど、信憑性は薄いと思う。

他にも、紅葉の色素を使って地面を殺菌してると言う説もあるけど、アントシアンは不安定な物質だし、冬に殺菌するより春~夏にかけて殺菌した方が有効だよね。

じゃあ、赤熊はどう思うかって?
紅葉の色素を見て、ふと気付いたことがある。
アントシアン、カロテノイド、タンニン・・・。
これって、抗酸化物質だよね、全部。
抗酸化物質ってことは、紫外線に強いってことですけど・・・・・今から落とす予定の葉っぱを紫外線に強くさせる?
変だ。
・・・いや、ここに意味があるんじゃない?

紫外線が当たるとどうなるか?
ボロボロになるわけです。
抗酸化物質があるってことは、落ちた葉っぱがボロボロになっては困るってこと。

紫外線に当たる時期は・・・秋~冬の紅葉中ならびに葉っぱが落ちてから?
でも、雪が積もると関係ないよね・・・。
葉っぱを落とすのは、冬の乾燥や寒さから身を守るためで、紅葉する植物の多くは温帯のどちらかと言えば寒さが厳しい所に生える。
比較的寒さが厳しくない温帯地域は常緑樹が多いわけだし。

と言うことは、紅葉する樹木は、寒さが厳しいのが前提の植物ってことになる。
雪が積もれば、紫外線が当たらないから、その前までにボロボロにはならない必要があるということか。
・・・それに何の意味があるんだろう?

寒い地域の植物にとって、一番困るのは、寒さで枯死することだ。

地面を凍らせないために地面と雪との間に落ち葉を敷き詰め、できる限り空気の層を作り、地面が凍らないようにしてるのでは!!
この時、葉っぱがボロボロになって細かく砕けたら空気の層が上手く作れず、地面まで凍ってしまうかもしれない。
凍ってしまえば、根っこに致命的なダメージを受けることになる。
もし、予想外の大寒波が来て、幹の部分が凍ってしまい枯れたとしても、根っこさえ無事なら春には芽が出せる(はず)。
生き残るのに非常に有効な手段である。

とすると色々と謎が解ける。
ブナなどの茶色に変わる樹木の多くが雪が多い地域に生えており、タンニンによって茶色なるが、タンニンは苦味成分でもあり、虫もあまり食べない。
寒さに耐えるため、落ち葉を よりボロボロにされたくないわけだ。

逆に赤く色づくカエデなどは比較的寒さがマイルドな地域の植物であり、色素アントシアン自体も不安定な物質である。
そんなに効果は長く続かないが、そう寒くもならないので、そんなに根を守る必要もないだろうし、春になり速やかに虫が食べて分解してくれれば、春の芽吹きの栄養分として再利用もできる。
・・・黄色く変わるのは、その中間地域なのかな?

また、上記のアブラムシがなぜ、鮮やかに色づく木を避けるのかも答えることができる。
紅葉が鮮やかなのは、寒暖の差が激しい場所・寒さが厳しい場所に樹が生えているということだ。
冬眠するにしても、卵であったとしても、寒さが緩いところで越冬した方が生き残りやすい。
その目安になるからこそ、鮮やかに色づく木を避けるように進化したのだろう。

自分勝手な仮説ながら、そう考えたほうが自然だし、ハンディキャップ理論より合理的だと思う。

これで論文1本書いてみようかな?
赤熊が知らないだけで、もう論文出てたりして!!
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植物学講座  4  イチョウ

2009年11月09日 | 植物学講座
『公孫樹』・・・ イチョウ綱 イチョウ目 イチョウ科 イチョウ属 イチョウ

中国南部原産。 『銀杏』とも書くが、こちらは可食部分をさす場合が多い。
病害虫に強く、街路樹によく使われている。
街中でよく見かけるので、意識されないが生きた化石。
色々と植物としては原始的な性質を持っています。

(1)1綱1目1科1属1種
現生種はイチョウのみで、1綱を形成している。(綱とは生物の大きな区分)
化石などにより17属が確認されているが、氷河期に絶滅したとのこと。

(2)葉っぱ
特徴的な扇形の葉っぱ。 広葉樹っぽいが裸子植物なので、広葉樹ではない。
なぜ扇型になるかと言えば、その理由は葉脈にあります。
イチョウの葉脈は平行脈と呼ばれ、葉脈が横に広がらず、葉っぱの付け根から放射状にYの字に広がります。
叉状脈(さじょうみゃく)と呼ばれ、シダ植物などにも見られる性質です。

(3)精子
雌雄異株で、花粉を風に飛ばし、花粉が雌株の胚珠内に入ると、花粉室で発芽して精虫(精子)ができ、卵細胞を受精させます。
明治29年(1896年)に、イチョウの精子を発見したのが平瀬作五郎氏。
それまで、コケ植物やシダ植物などに精子を作るということは知られていましたが、木になるような裸子植物も精子を作ることが発見され、世界中が驚いたそうです。

(4)銀杏
実ではなく、植物学上、あのブニョブニョした部分まで含めて『種子』
ブニョブニョ部分は『外種皮』、硬い殻の部分を『中種皮』、その内側の薄い膜の部分を『内種皮』、その中の食べる部分は『胚』と『胚乳』です。
でも、日常生活において『実』でいいと思う。 さして かわらないし。
ちなみに悪臭の主成分は酪酸とヘプタン酸。
動物が食べないようにするらしいが、いくつかの動物は平気で食べるとの事。

葉にも含まれているが、外種皮にはギンコール酸が含まれ、触るとかぶれます。
かぶれる人と かぶれない人がいるようで、赤熊は子供のとき、触ったことがあるけどかぶれませんでした。
イエイ!!
まぁ、臭いのが取れなかったけど・・・。

それと、銀杏にはビタミンB6の類縁体4-O-メチルピリドキシンが含まれており、ビタミンB6に拮抗してビタミンB6欠乏となりGABAの生合成を阻害し、痙攣などを引き起こすそうです。
大人だと数十粒を食べないと起きませんが、子供は10粒程度から起こることがあるので、余り食べさせない方が良いと思います。
・・・赤熊は子供のとき、いっぺんに20粒くらい食べた気がする。
その時は何ともなかったけど、けっこう危険なんだね・・・。

ところで、
イチョウには火除けの伝説があり、よく神社仏閣の近くに植えられてます。
曰く、火事のときイチョウが水を噴き出して火を消した・・・とか。
これって、ただの伝説だと思ってたけど、関東大震災や空襲のときも同じ話しが伝えられていますので、本当なのかも?
どういう仕組みかな?
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植物学講座  3  セイタカアワダチソウ

2009年10月31日 | 植物学講座
『背高泡立草』・・・ キク目 キク科 アキノキリンソウ属

北米原産の帰化植物。元々、明治時代に日本には園芸品種として入ったらしいが、広まったのは戦後、軍事物資の貨物に紛れてや蜜源としてとのこと。
1本から数万の種子をつけ、地下茎からも増えるので群生し、繁殖力も旺盛。
北米では秋の風物詩らしい。

『背高』の名に恥じず、人の背丈以上になりやすく、目に付きやすいので非常に鬱陶しいです。
でも、線路脇でこの草を見たとき40cmくらいで群生しており、このくらいなら綺麗と思えるのだから不思議で。
植物って、小さいことが不利にはならないですね。

んん? あれ? 背高じゃないよね?
セイタカアワダチソウが、小さくなってない?
そして、群生の仕方が、いくぶん大人しくなっているような・・・?
色々理由があるみたいです。

(1)病害虫
虫は食べるものが決まっており、帰化植物は帰化先に食べる虫がいないため、繁茂しやすいです。
また病原菌も帰化植物に対応していないので罹りにくいです。
でも、近年、蛾の幼虫が食べ始めたので繁茂しにくくなったとの事。
帰化植物も長年いれば、生態系に組み込まれるのです。
この蛾も帰化かもしれないので、良いのか悪いのか微妙ですけど。

(2)アレロパシー(他感作用)
アレロパシーとは、植物の他の植物の生長を抑える物質などを放出することやその効果。
で、セイタカアワダチソウは『シス デヒドロマトリカリエステル』と言う物質を根から作り、他の植物の発芽を抑えます。
・・・なんだけど、この物質を作りすぎると、自分も影響を受け、自分の種子も発芽しないんです。
自分まで影響を受ける理由がわかりませんが、そもそも北米では影響を受けるまで繁殖できないのかもしれない。

(3)栄養分の不足
この植物の根は、地面から50cmのところの栄養分しか取れないとのこと。
そんなところの栄養素はモグラやネズミが栄養を溜めてたわけですけど、そんな深い所の肥料を取れる植物が日本にはなかったので、この草の天下になったわけ。
が、ネズミやモグラが少なくなり、肥料が使えなくなり、大きくなれないのです。


そんなこんなで、日本の生態系に組み込まれ、秋の風物詩になっていくかも?
あと何年かかるか判りませんけど。
でもまぁ、帰化植物なので、駆除したいと言う方も多いと思います。
ただ、地下茎で増える植物の根絶って、難しいんですよね・・・。
除草剤を使っても良いですけど、毎年毎年 手間だし、環境のことを考えるとね。

でも大丈夫。 赤熊は良い方法を知っています。

ヒガンバナを植えてみてはいかがでしょう?
ヒガンバナもアレロパシー物質(リコリン)を持っており、他の植物の成長を阻害させます。
特にリコリンはキク科の植物に効果覿面の物質なのです。
実際、ヒガンバナとセイタカアワダチソウが競合している様子は見たことが無いですから、上手くいくと思います。

・・・ヒガンバナも帰化植物であることは内緒ですけど。(笑)

えっ? ヒガンバナが嫌い?

めんどくせ・・・じゃなかった、仕方ないですね・・・。
・・・うーん、だったら、同じヒガンバナ科のスイセンを植えれば良いかな?
ニホンスイセンやラッパスイセンとか?
リコリンを含んでいる奴が多いので、効果はあると思います。
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植物学講座  2  キンモクセイ

2009年10月24日 | 植物学講座
『金木犀』・・・ゴマノハグサ目 モクセイ科 モクセイ属 ギンモクセイの変種
『木犀』とは、樹皮がサイの皮に似ていることから。
中国原産。中国では『桂』(一般には桂花)と呼ばれており、同属の中で香りが強い順に、丹桂(キンモクセイ)、金桂(ウスギモクセイ)、銀桂(ギンモクセイ)となっている。

とかく今の時期、キンモクセイの香りがします。
キンモクセイは大気汚染に弱く、空気が悪いところでは花がつきません。
逆に言えば、この花の香りがするところは空気が綺麗だってことです。
家を買うさいの指標にして見てはいかがでしょう?
ただ、1週間ほどで花は落ちて香りがしなくなりますから、期間が極めて限定的ですけど。(笑)
ちなみに大気汚染の激しいところでも、葉っぱを水で洗えば花はつくそうです。
・・・あれ、これだと指標にならない?

香りの主成分はβ-イオノン、リナロール、γ-デカラクトン、リナロールオキシド、cis-3-ヘキセノールなど。
強い芳香がありますが、γ-デカラクトンには虫の忌避効果がありますので、虫が寄ってきません。
ただし、ホソヒラタアブは平気で、キンモクセイはこの虻を専属の媒介者にして受粉させてます。
・・・なのですが、キンモクセイは雌雄異株で、雄株のほうが香りが強いので、日本には雄株しかなく、実をつけないんです。
何だかな~な植物です。

この金木犀の香りは科学的に合成しやすく、匂いのマスキング効果が高いので、トイレの芳香剤によく使われたので、トイレの匂いという不名誉な匂いになりました。
何だかな~ですね。

でも、赤熊も金木犀の匂いはトイレで嗅いだことないので全くイメージにありません。
1度だけありますけど、その芳香剤の匂い、明らかにキンモクセイの匂いじゃなかったし・・・。
なんか、甘いだけで、本物は爽やかさも混じっているよね~見たいな感じ?
匂いの表現って難しい・・・。

それはさておき、90年代を境に消臭技術が高まり、金木犀は近年では使われていないとの事。(今の主流はラベンダー)
ということは、これでトイレを思い起こす人は年配者だけで、若い人は大丈夫みたいですね。
赤熊は若くてよかった。(笑)
不名誉も、もう暫くすれば消えますね。

なお、中華料理では結構、この花の香りを料理に使っているとのことなので、出てきてもトイレの匂いなんていわないように・・・。
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植物学講座  1  クズ

2009年10月18日 | 植物学講座
『葛』・・・マメ科 クズ属 クズ
ツル植物で、秋の七草の1つや、葛粉で有名ですね。

『蔓』
爆発的な繁茂力があり、1日に25~30cmも伸びる!!
そのため、木に絡めば、その木に覆いかぶさり、枯らしてしまうこともあります。
なぜこんなに伸びる事ができるのかと言えば、絡まって伸びる性質・・・他のものを支えにしているから。
実は、植物は膨大なエネルギーを自身を支えることに要しているのです。
だから、体を支える必要のないツタ植物は、伸びが速い!!

この爆発的な成長力を買われ、アメリカ南部で土壌流失防止用植物として持ち込まれました。
が、日本より環境が合ってしまい大繁殖しまくり、その地域では藪の近くで車を放置すると、2・3日で覆ってしまうとか・・・。
その地域に行ったときは、お気をつけください。

『葉っぱ』
葛の葉は3枚1組で生え、付け根に葉沈と言う部分があります。
この葉沈、内部で水分量を調整して日焼けを防ぐため、晴れた昼に葉っぱを持ち上げて、直角に光が当たらないように葉を閉じます。
『葛の昼寝』と言う睡眠運動を行います。

このとき、葉の裏に毛が生えているので、葉っぱが白く見えます。
そのため、葛には『裏見草』と言う別名があり、裏見が「恨み」と掛けられ、葛は『恨み』の枕詞になってますね。
そういえば、安倍清明の母は『葛の葉』と言う名前の白狐だとか伝えられているけど、葛の裏葉が白かったからかな?

『根』
巨大な葛の根(塊根)からは葛粉が取れますが、取り出すのは非常に重労働。
そのため、非常に高価です。
飢饉のときに根を掘ろうとしたら飢え死にしたという話もあります。
だから、救荒植物としてはランクは低いとのこと。
現在では葛粉は、小麦粉などで代用されてます。
だから、安く出回っているクズ餅はクズでできてない!!
世の中、ウソばっかりです。
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