NHKの『地頭クイズ ソクラテスの人事』という番組をたまに見るのですが、その中でとある企業の人事の方が
『うちは、ボランティアでやっているのではないので、ビジネスマインドがあれば尚良かった・・・』と発言されていました。
要は、『何事にも金儲けの視点を持て』、と言いたかったのかな(笑)
アメリカには『The Salvation Army』というキリスト教を母体とした団体があります。
いろいろな活動の中でも興味深いのが、住民から寄付を受け付け、そのお金で成人の為の『在宅のリハビリプログラム』の提供。
リハビリと言っても、清潔で健康的な住環境や食物の供与、各種コンサルティングやセラピーなどの供与、それらをもとに高齢者の生活能力を高めることを狙いとしています。
結果、高齢の方も生き生きと生活し、その方々が不要になったものがあれば寄付する。
『寄付⇒リハビリ⇒生活』というサイクルです。
電話をすると、トラックで引き取りにきてもらえます。
また、寄付といっても無料で寄付するのではなく、多少なりともお金が支払われます。
エアコンや家具などから衣服や自転車まで。
『The Salvation Army』は規模を拡大して持続可能な運営をしていますが、きっと良質な寄付が集まりやすいんじゃないかな。。。
似たような形態に『Thrift Shop』という、同じくボランティア的な団体もあります。(やはりキリスト教系も多い。)
こちらは、地域住民からの不要になったものを無料で引き受け、安価で再販します。
ファイヤーキングのマグやパイレックスのボールが一個50円とか100円で見つかる事もありますが、そんなに簡単ではありませんので念のため(笑)
まあ、せっかくの海外旅行で、掘り出し物を見つけようと『Thrift Shop』巡りするのも良い経験(というか土産話)になるかもしれませんが、オススメはしません♪
いずれにしても利益団体ではありませんので、地域の学校の活動などに貢献するのが狙いです。
ところで、この両者。運営するには賃料や光熱費は普通に必要です。(人件費は、ボランティアが交代性を取っていたりしますが。)で、これが滞ると運営ストップとなり、閉店となります。
両者の運営はどうなのでしょうか?
両者の哲学や理念には素晴らしいものがあるのですが、残念ながら後者の中には、閉店を余儀なくされる店舗も散見します。
当然の事ながら、寄付する住民に対して支払いが行われませんので、良質なものが集まらなくなるのです。さすがに、アメリカ人の消費もシビアですから、例え1個50円のマグでも不要と思えば買いませんし。
さて、日本の場合ですが、リサイクル・ショップ。
わたしも一度利用した事があるのですが、大変コンディションの良い家具とか電化製品・コンピュータなどでも、価格評価がつくどころか、手数料名目で結構な費用が発生しました(涙)
経験値で言うと、アメリカで寄付される製品より、日本のものの方が格段にコンディションが良いと思うのですが・・・。
冒頭のある企業の人事の方は、3つのうちのどれをもって、ビジネスマインドと言っておられるのでしょうか?どのパターンが長期的に見て持続可能(sustainability)で、社会に貢献するのか・・・。
『安く買って、高く売る』
ビジネスではごく当たり前の常識ですが、こればかりを追い求めるとどうなるのか・・・。
こんな話は面白くないかな・・・(笑)
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