コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

ラッセル・ライトの食器たち

2012-04-14 18:56:46 | Russel Wright ラッセル・ライト
*****お知らせ*****

4月15日(日)は大江戸骨董市です!

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さて、昨日のポールマッコブに続きラッセルライトのデザインした食器たちです。


ラッセル・ライトは食器以外にも家具や照明その他幅広いデザインを手がけており、この時代の他のデザイナー(マッコブやジョージ・ネルソン)とかなり共通点が見られます。

20世紀中頃のいわゆるミッドセンチュリー時期のデザイン、特にモダニズムの系譜に沿っているようなデザイナーのデザイン(特に家具など)の大きな特徴は多様な素材にチャレンジし組み合わせを試みているところです。

一方、食器のデザインの場合、素材を混ぜるという事は難しいですし、焼き物で言うと、最初から陶器か磁器という選択肢しかありません。

また、デザイナーは基本的に自ら轆轤(ろくろ)を回して製作するような陶芸家や職人でもないので、ルーシー・リーのように釉薬を研究したり、掻き落しのような技法に凝る事ができる訳でもなく・・・という訳で、与えられた制約の中で、個性やスタイルを前面に押し出す手段は、必然的にそのフォルムにとことんこだわる事だったと思います。

さて、ラッセル・ライトも例外ではなく、フォルムにこだわりぬいたデザイナーの1人でしょう。


ラッセル・ライトの食器は、幾つかのメーカーより販売されました。

まずは、有名なアメリカン・モダンのシリーズ。

食器といえばセット販売が主流の時代に単品の販売を始め、好評を得ました。余談ですが、当時の資料には、カップとソーサーそれぞれに異なる品番と価格が設定されていました。

この結果、当時は必需品ではないアイテム(販売数が少なかったアイテム)が現代を生きるコレクターにとっては手に入れにくい『レアもの』となり、その存在が気がかり(笑)

さて、デミタス・カップもそんなひとつ。まあ、アメリカン・コーヒー全盛の時代にエスプレッソを飲む人はかなり少数派だったのではないかと想像します。





かなり、かわいいです!





そして、陶器にはつきものである貫入などの問題点を解消すべく誕生したのが、イロコイズのカジュアル・チャイナ・シリーズ。

こちらは、自動車業界のマイナーチェンジやフルモデルチェンジを経験しているためか、結構奥が深い。

カップの取っ手ひとつとっても時代によりフォルムが異なるので、裏面のバックスタンプ(刻印)と合わせて、時代の判別に役に立ちます♪


(左から古い順)

という訳で、これらのカップはどちらもラッセル・ライトのカジュアル・チャイナのシリーズですが製作年代が異なります。



また、次のシュガー&クリーマーのように、デザイン面でフルモデル・チェンジを経験したアイテムなどは、オリジナル(Original)とリ・デザイン(Re-designed)という風に呼び方を区別しているので、更に紛らわしいかもしれません。



ひとつずつ、じっくり見てゆくといろいろと発見もあります♪

詳しくは、こちらから。。。




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