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韓国哨戒艇沈没、事件あるいは事故(1)

2012-09-16 | ラジオ
韓国とイスラエルの地震学者たちは、2010年3月26日の韓国哨戒艇沈没事件の研究データを公表した。
韓国のコルベット艦チョンアンが、黄海における爆発の結果沈没した悲惨な事故で、韓国の水兵40名が死亡した。
韓国とアメリカは即刻、コルベット艦と水兵たちの沈没について、北朝鮮を非難した。報告書において事故現場から、程近い場所で発見された魚雷の残骸が示された。
韓国およびアメリカの専門家の指導のもと、検証作業に当たっていた国際コミッションは、北朝鮮の潜水艦から発射された魚雷である可能性があると表明した。この結果、南北朝鮮間の緊張は極限まで高まった。

しかし今日、チョンアン沈没への北朝鮮関与説に対し、重大な疑問が投げかけられている。
2人の地震学者、韓国地震学研究所のキム・ソグ所長と、イスラエル地学研究所のギッテルマン主任研究員はマスメディアにおいて、従来の魚雷の被弾による沈没説は、コルベット艦沈没の原因になった爆発の大きさを、測り損なっていると述べた。
学者たちによって測定された、爆発の正確な規模と威力が示すところは、爆発は魚雷によるものではなく、ずっと威力の小さい機雷によるものだったということだ。そうした機雷は1970年代、北朝鮮の船に対する防壁として、韓国が自国の領海に設置した。

1年前にも同様の発表がヨンセ大学地球研究学部教授のホン・テギュン氏によってなされた。
ロシアの専門家らも同じ様な意見が提出された。2つの重大な状況証拠が、コルベット艦チョンアン沈没への北朝鮮の関与説に疑問を抱かせる。
第一に韓国が発見した、チョンアンを沈めたとされる魚雷の残骸は、船に向けた攻撃として爆発したのではなく、単に折悪しく爆発しただけのように見えるということだ。
さらに魚雷はひどく錆びており、恐らく水中に数日単位ではなく、数年単位で眠っていた可能性が高いと思われることだ。
極めつけは北朝鮮の海軍に特有のナンバリングが、何故だか魚雷の残骸にはマジックインクで書かれていたということだ。

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文藝春秋

韓国哨戒艇沈没、事件あるいは事故(2)へ続く

9月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル