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中国 レアアースの密輸大国

2012-09-15 | ラジオ
中国は世界のレアアース市場の独占国であるばかりでなく、レアアースの密輸大国であることが明らかになった。
中国工業情報省によると、外国の税関当局で統計された昨年2011年の中国のレアアース輸出量は、中国税関の輸出統計よりも2.2倍多かったということだ。
工業情報省はレアアースの密輸は、少なくとも7年前から行われているとの考えを表している。
なおレアアースの密輸問題が公にされたのは今回が初めてのことだ。

中国包頭市のレアアース企業で総支配人を勤めるリャンシンファン氏は、この傾向はレアアース分野を、簡単に崩壊させる恐れがあると警告した。
主にレアアースの密輸が増加したことにより、レアアースの価格は2011年から70%下落した。

中国政府は密輸を阻止できる可能性が少ないため、レアアースの輸出を規制する措置を講じる決定を下した。
中国はそのような措置により、レアアース不足を起こし価格を維持した。ですがこのような政策は、望むような効果を表さないよう(?)。

中国はレアアースの主要輸入国である日本、アメリカ、そして欧州連合の圧力を受けて譲歩し、レアアースの輸出枠を拡大する必要に迫られた。
今年2012年のレアアース輸出枠は、昨年2011年比で2.7%増加する見込みだ。
日本、アメリカ、EUは中国がレアアースの輸出に関する、あらゆる制限を解除するよう努力して(?)。
WTOの紛争処理小委員会が、中国によるレアアースの輸出規制に関する日本、アメリカ、EUの共同提訴を検討している。

ロシア科学アカデミー極東研究所のアナリストであるベルゲル氏は、恐らく中国が譲歩することはないだろうとの見解を示し、次のように語っている。
「提訴の検討は非常に複雑なため、日本、アメリカ、EUが望みを達成するのは難しいだろう。加えて中国も要望を出しており、互いに圧力をかけ合っている。
日本やアメリカ、EUは、中国をWTOから排除することはできない。なぜなら中国は世界経済の発展を牽引する、唯一の国として考えることができるからだ。
中国は今後も世界経済の発展を最も促進する国であり続けるため、日本、アメリカ、EUは中国に対して何もできないだろう」
アナリストは、このように発言している。

WTOの論争で最も大きな理由となっているは、市場へのレアアース供給量を中国が管理できることだ。各国はそれぞれの利益を巡って争っている。レアアースはレーザーや、レーダー、電磁兵器、またいわゆるグリーン技術の生産に欠かせないことを考慮した場合、その競争率は非常に高いものが(?)。
結果、双方は障害を迂回して進む必要がある。中国は輸出枠を拡大すると同時に密輸対策を行い、輸入する側はイニシアチブを失わないためにも、WTOなどを通して中国に(「あつくりょく」って何だ???)をかけ続ける必要がある。

(?)は若い女性アナウンサーの声が出ていないため全く聴こえず
「あつくりょく」という言葉を初めて聴いた

8月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル