1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

中国の夢か、それともアメリカの悪夢か

2010-03-26 | ラジオ
アメリカは中国の戦力(恐らくここは「戦略」と言うべきだろう)に関するアメリカ国防総省の論文の出版を延期した。
中国の新聞『グローマル(正しくはグローバル)タイムズ』は、中国の胡錦涛国家主席のアメリカ訪問の見通しが暗いものとならないよう、このような措置が取られたとしている。
米中関係の改善の兆しはあるのだろうか。
ロシアの声の評論委員は、その問いに否定的な見方を示している。

米中関係の歴史の中には一見したところ、たわいない出来事が両者の深刻な(???)と結びついていたという、今回のような出来事が数多くある。
例えばピンポン外交を思い出すといいだろう。
1971年、アメリカの卓球チームが、1949年の北京訪問以来、初めて中国を訪問した。
この出来事は中国共産党とアメリカの接近のシグナルだった。
これが最終的に中国とアメリカの外交関係を正式に築き、アメリカが台湾政府の正式な承認を放棄するという結果を齎した。

では現在、何が起こっているのだろう。
論文の出版延期はアメリカ側の緊張緩和を試みる、真剣(?)の措置という意味を持つのだろうか。
米中関係の摩擦はアメリカが武器を台湾へ供給するという、新たな軍事計画との関係で発生した。
ですがこの計画後アメリカは放棄したのだろか。
ふだんは多くの情報が掲載される中国の『グローバルタイムズ』紙だが、こちらには台湾やチベットに対する、アメリカの立場の変更を示唆するものは見られなかった。
加えて無数の軍事供給は近年、ますます(???)と化し(???)の意味を強めている、
ペンタゴンの論文よりも現実的で戦略の安定性に影響力を持つ要素となる。

中国の専門家、モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学の副学長は、中国とアメリカの関係は深刻で重要な進展は何も起こっていないと強調している。
「これら最近の出来事は米中関係の軌道を逸れてはいない。
これら二国間の関係発展を進めることも(一体何語???)めることは無い。
もしアメリカが中国の軍事強化に対する立場を、根本的に変更するという宣言を出し、中国の充分なレベルの防衛を認めるのであれば話した別だが、だがアメリカはこの様な承認をしていない」

副学長は論文出版変更の日取りの変更は、話題となっているような現実の内部での変更というよりも、ずっと象徴的なものだと考えている。
結論として米中関係はこれまで同様複雑な状態が続いている。
中国の力が増強しアメリカが中国に影響を与えられる可能性が縮小したことが、この複雑さの前提としてある。
アメリカには宣伝をしても公で制裁を行っても、中国の成長を遅らせる力は無い。1月に出版された中国人民解放軍の陸軍大佐の著作『中国の夢』には、この状況が反映されている。この本には世界はアメリカにくれてやるには重要すぎる、中国は世界の建設者にならなければならないと書かれている。
北京在住の私の友人達の多くは、胡錦涛国家主席のアメリカ訪問(電波が弱くNG)
この本が改正されることはないということだ。
だが中国が夢と呼んでいるものを。アメリカでは恐らく悪夢と呼ぶことだろう。

(???)は不明瞭な発音で聴き取れない。

3月5日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル