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アフガニスタンの軍事関連機関に対し、武器及び軍事基地の供給を拡大する準備があるロシア

2010-03-06 | ラジオ
ロシアはアフガニスタンの軍事関連機関に対し、武器および軍事基地の供給を拡大する準備はあるものの、これは同目的で国際的な財政支援がなされる場合にのみ行われる。
現在、アフガニスタンの軍、警察に供給されている兵器は、必要なライセンスの取得を行わずに、東欧で作られているソ連製、ロシア製武器の類似品でこれはアメリカ政府の資金によって購入されている。

こうしたいわばまがい物の武器はロシア製のものに比べると、遥かに品質が劣る。
一例を挙げると第三国で製造されるカラシニコフ銃の類似品は、ロシア製の本物と比較すると耐用年数は10年とかなり短くなっている。
当然のことながらアフガン兵士らは、ロシア製の武器を好む。
しかもロシア製武器は操作が簡単で、地元の気候条件に適応している。
将来ロシア政府はアフガニスタンに、新しい武器を供給することも可能だ。
例えばアフガニスタンではヘリコプターの(???)は、輸送用航空機型も軍事用の型もよく使用されている。
ただしロシア製の武器供給には、長年NATOが行ってきた政策と絡んだ問題もある。
これに付いて世界経済国際関係大学・軍縮紛争解決部部長は次のように語っている。
「今、現在の時点であればNATO陣営の指導部は、ロシアがアフガン軍や安全保障分野への武器、軍事(???)支援を著しく拡大し、ソ連時代にその多くが建設されたインフラの復興事業に従事することを望んでいる筈だ。
しかしながらそれがどんなに重要なことであっても、NATO諸国は常に支払いを渋る傾向がある」
部長はこの様に述べている。

それでもロシアはNATO諸国はロシアの支援を必用としているのであれば、それに必用な代価は支払うべきだと捕らえている。
そのうえ急速な経済成長の時代は終わっており、ロシアはアフガンが自国にとって、どんなに重要な地域であろうと、単にNATOを支援する目的で余計な予算計上を行うつもりも無い。
さらにソ連の専門家の手で建設され、復興を待つ142ヶ所の産業施設およびインフラを、ロシアはよみがえられる権利があることも忘れてはならない。

これらの施設は長年アフガン経済の根幹をなしてきたもので、復興事業はこの地域に平和な生活を取り戻すため大きく寄与することは間違いないものの、ここでも財政支援の問題が未解決のままだ。
アフガニスタンは資金を持たないため、ロシアが財政支援も受け持って復興すべきと考えているが、ロシアはすでにアフガンに行った借款を100億ドル以上帳消しにしており、これ以上の偽善行為を行うつもりは無い。
このことでは多くのことがNATOの、何よりもアメリカの出方に掛かっている。
アメリカはアフガンの平和復興が、国際社会にとっての主要な問題の一つであることは理解している。
そうであれば万人に好都合な解決法は必ず見つかる筈だ。

(???)は女性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れず

2月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル