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ロンドンで開催された国際アフガニスタン会議を振り返って

2010-02-07 | ラジオ
アフガニスタンの再建策を協議するためロンドンで開催された、閣僚級の国際会議を総括し主催国であるイギリスのブラウン首相が記者団のインタビューに応じている間に、ロシアのラブロフ外相はすでにモスクワへの帰途についていた。

本会議は国連の潘基文事務総長をはじめ、70人以上の外相が参加する高いレベルで行われ、課題にはアフガニスタン政府に治安委譲を行う時期に向け、国際社会とアフガニスタンのそれぞれが担う義務を話し合うことが掲げられた。
会議冒頭の挨拶でブラウン首相は、国際社会がアフガニスタンの国民に対し自国の統制と治安に付いて援助を行うときが到来した。と言う言葉で始まった。

首相は昨年2009年が国際治安維持部隊にとって非常に困難な時期となり、イギリス一国だけをとっても12ヶ月の間に100人の兵士が現地で命を落としたと語った上で、この場に集まった全員がアフガンでのミッションが各国の国家安全保障にとって、またこの最重要な地域の安定、強いては世界全体の安定のために、どれほど重要なものであるかを認識していると強調した。

会議で発言したラブロフ外相は、国連安保理が8年前にアメリカとNATOに渡した、アフガニスタンへの派兵の委任状はテロとの闘いを見越したものだけではなく、麻薬密輸対策の使命をも帯びたものだったとして次のように語っている。
「国連安保理の委任状を受けてアフガンに駐留する部隊は、その課題を遂行せねばならない。国連安保理も当時、国際支援部隊の要請を受けた出した委任状は、アフガン領内に潜伏するテロリスト対策のみならず、麻薬密輸を絶つ目的も帯びたものだった。
ロシアはこのため力を尽くす用意もあるが、同時に国際治安維持部隊も果たすべき責任を感じてもらわなければならない。
我々はアフガンが平和で中立的な国として、他国とも善隣関係を築き、その領域
がテロや麻薬密輸の脅威の地とならないようにしたいと望んでいる。
今の段階では残念ながら、この脅威は現存しており我々は常にそれを身近に感じている」
ラブロフ外相は、このように語っている。

潘基文事務総長も安全保障の措置が、治安維持部隊の差し向ける努力の主要な中心となるべきではないと発言して、汚職、麻薬密輸との闘いの必要性を語った。
潘基文事務総長は、この二つの問題に付いて今日のアフガンを深刻に脅かしており、国防安定化へのあらゆる努力にブレーキをかけている(?)。
会議で行われた最も重要な決定は、(?)な諸国によって国際基金を設立するというものだ。
この基金はアフガン政府の行う平和と(???)プログラムに、代表的な支援を行う目的でつくられた。
つまり武器を捨てて投降し平和な生活を始める意思のある、現在国際テロ組織タリバン戦闘員となっている者達に対し、タリバンに代わる経済的な母体を提供するもので、これに対し投降の意思が全く無い戦闘員らに対しては、今まで通り断固として力の行使で臨む事が(???)ている。

発言に立ったアフガンのカルザイ大統領は、国民の政府に対する信頼を強化するためにも、政権構造の中にある汚職を根絶することに努力を集中(どう聞いても「ちゅうちゅう」だ)すると約束した。
カルザイ大統領はこの発言を行う前に臨んだ記者会見の中で、自己の見解としてアフガンが自国の安全保障のために、国際社会の支援を必要とする期間はさらに15年は続くだろうとの見通しを明らかにした

(?)は電波が弱くなり聴き取れない
(???)は女性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れず

1月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル