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一方的軍縮を求めるスウェーデンとポーランド

2010-02-15 | ラジオ
スウェーデンとポーランドの両外相は、新聞ニューヨークタイムズを通じてロシアに対し、欧州連合地域と国境を接する地域であるカリニグラード州とコラ半島から核兵器を移動するよう求めた。
ロシアはこの要請を驚きをもって受け止めた。

と言うのもメドヴェージェフ大統領はEU諸国に対し、今まで再三にわたって欧州安全保障の国際条約を結ぶよう提案しているのにも関わらず、スウェーデンとポーランドだけは未だに、ロシアからの呼びかけに反応を示していなかったからだ。
この二つの国はヨーロッパの安全保障を強化しようとする、ロシアの姿勢を真っ向から無視してきた。
客観的に状況を見るとスウェーデン、ポーランドの両国外相ともアメリカに対しても、ヨーロッパに配備したアメリカの戦略核兵器の数を減らすよう要請している。
しかしこの1月ポーランドは、ロシアの飛地カリニグラードからたった100キロメートルの都市モロングに、アメリカ軍基地を受け入れる構えであることを明らかにした。
尚この基地にはアメリカのパトリオット高射砲ミサイルが配備されることになっている。

ロシア世界経済国際関係大学の専門家は、スウェーデンとポーランド両国外相にの声明に対し、次のようにコメントしている。
「明らかに真相を欠いた(?)に目を奪われる。同時にロシアに対してはカリニグラード州とコラ半島から、核兵器を移動するよう要請しているにも関わらず、アメリカ側にはそうした呼びかけはない。
アメリカはドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、トルコと言った国々の領内に自国の核兵器を保管していることは知られている。
これに対しロシアは自国の戦略核兵器は、自国領内のみ備蓄しているのに対しアメリカは自国から数千キロメートルも離れた場所に核兵器を配備している。
そしてこうした核兵器が何のために、ヨーロッパに必要なのかは全く理解できない」専門家はこの様にコメントしている。

今回ニューヨークタイムズに掲載されたこの記事が、ここ最近核兵器問題を含めめ、お互い建設的な関係を築こうとする、ロシアとアメリカを衝突させようとする試みかも知れないという可能性もある。
このことに付いてロシア議会下院国家会議・国際問題委員会委員長は、ヨーロッパ配備に戦略核兵器を縮小する問題は、充分議論の対象になりうる問題であるものの、これはロシアの提案するヨーロッパの安全保障問題など、他の問題と組み合わせて考えるべきものだという見解を示した。
委員長ははまた両外相の声明にコメントして中で、ロシアは常にヨーロッパの安全保障が国際的な安全保障と同様の切り離すことの出来ないものであるようすべきだという姿勢を示したことを強調している。

(?)は電波が弱くて聴き取れない

2月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル