1010 Radio

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ウクライナに必要なのは安定と責任ある政治

2010-02-12 | ラジオ
ウクライナでは9日、7日に実施された大統領選挙決戦投票の公式結果のまとめ作業に着手する。
ほぼ100%開票された段階でウクライナ地域党のビクトル・ヤヌコビッチ党首がリードしており、相手候補のユリア・チモシェンコ首相との票の差は3%強、今回の決戦投票は、ほぼ4000人もの外国人選挙監視員が見守り、そして彼らの一致した意見によると、選挙は組織的にかつ国際的なスタンダードに則って行われたと言うことだ。

ポーランド人である欧州議会議長は、大統領選挙決選投票の公式結果発表を待たずに、ウクライナ国民に対して自由で公正な選挙が実施されたことに対して御祝いの言葉を述べた。
選挙監視員たちの意見を引用して議長は、若干のクレームはあったものの、基本的に民主的な手続きは守られた。これはウクライナ全体にとって大きな勝利だ。
ここ数年、政治状況全般は不安定であったにも関わらず、ウクライナにしっかりとした民主主義の土台があることを私達は目にしている。
欧州議会議長はこのように述べている。

また首都キエフで投票を見守ったポーランドのレッテル(?)元副首相の大統領選挙決戦投票は透明で民主的なものであったと評価し、選挙結果に影響を与え得るような如何なる重大な違反も、認められなかったと報告している。
欧州議会選挙監視団は第一回そして決選投票共に、ウクライナの国際的な義務の大部分に合致したものであったことを確認した。

選挙か正常に実施されたと言うことは、EUの世論にとって今やウクライナがノーマルなヨーロッパの国になったことを示す重要なシグナルだ。
事実上、国際選挙監視員達はヤヌコビッチ候補の勝利を認め、ウクライナ政界のリーダー達に民意に耳を傾けるよう求め、ウクライナにおける憲法に則った平和的な権力の偉業を期待しているとしている。

とは言え大統領は再び少なくない問題に直面することになるだろう。
ロシアのCIS研究所副所長も、そうした考えを持っている。
「ヤヌコビッチ氏の可能性は制限されたものだ。何故なら事実上2004年の選挙が再現されてしまったからだ。
国は南東部と西部および(?)との間で明らかに二つに分裂してしまった。
こうした状況の中でヤヌコビッチ氏は、国の政策を変える何らかの大きな抜本的な行動を取ることは困難だろう。
つまり多くの人たちが望んだような、最終的に政治的な不安定と決別するような、確固たる権力(?)を決めるような選択はなされなかったのだ。
またもや私達はピリオドを打つ代わりに、さてこれからはどうなるかという(?)をすることになる」

一方チモシェンコ首相は自分としては、ヤヌコビッチ氏の勝利の正当性を認めるつもりはなく、裁判所および選挙管理委員会に対し訴えを起こす考えだと述べた。
しかしヤヌコビッチ氏周辺は、こうした訴えが出されたとしても、新しい大統領の宣誓式が2、3週間先に伸びるだけであろうととしている。

尚、国際選挙監視団は(?)決戦投票の候補者の間で紛争が勃発(?)、ウクライナ国民にとって大変ひどいことになると警告している。
すでにご承知の通り、ウクライナは現在経済的に非常に困難かつ複雑な状況にあり、国が必要としているのは新たな小競り合いではなく、安定と責任ある政治だ。

(?)は電波が弱く聴き取れない

2月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル