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将来性のある露米関係において、キッシンジャー元国務長官の発言

2007-11-29 | ラジオ
ロシアとアメリカの間には、この数ヶ月の間、国際問題に関して幾つか相違点
があるが、完全にお互いが理解できるときがやってくるだろう。
これはアメリカのキッシンジャー元国務長官が、モスクワで行なわれたフォーラ
ム・ロシアとアメリカ未来への視線に出席し、ロシアとアメリカの国交樹立200周
年に付いて声明を出した中で述べたものだ。

これに関連しロシアの声の政治評論委員は、次のようにコメントしている。
このキッシンジャー元国務長官の見解は余りにも楽観主義で、そしてあまり根拠
の無いものと言う人もいるかも知れない。
実際に今日、ロシア政府とアメリカ政府の間には多くの様々な相違点がある。
ロシアとアメリカは、アメリカのミサイル防衛システムの関連施設を、チェコやポー
ランドに建設するという計画や、欧州通常戦略条約の今後に付いて、そしてコソボ
問題に付いても相違点がある。
またイランの核問題を解決する方法に付いても、そしてソ連後のCIS諸国のそれぞ
れの役割に付いても、ロシアとアメリカの立場には違いがある。
そして冷戦後の悪しき遺産であるジャクソン・ヴァニック修正条約は、未だアメリカ
において効力を失ってはいない。

挙げようと思えばまだまだ相違点はあるが、しかし問題はここではない。
キッシンジャー元国務長官が指摘したところによると、差し迫った重要な国際問題
に付いて、ロシア政府とアメリカ政府と間には、大きな相違点が無いと言うことが
より重要なのだ。
ロシアとアメリカには戦略的な性質があるだけなのだ。さらにロシアとアメリカの間
には一方的に相容れない、対立的な矛盾は存在しないということを(?)することが出
来る。

ロシアもアメリカも、このプロセスの違った段階で民主主義的な市場の発展に向け
進んでいる。
ロシアとアメリカが立場を同じくする問題のほうがさらに多いのだ。
例えばそれは国際的なテロ行為や過激主義、犯罪組織やその他の問題的な脅威
への闘いだ。
ロシア政府もアメリカ政府も、世界平和と安全を維持していくことに関心を持ってい
る。
ロシア・アメリカ間の貿易高は益々拡大しており、エネルギー供給の分野における
話し合いにも力を注いでいる。

現在の問題に付いて言えばロシアとアメリカ、そして全ての国際社会の国々が、そ
れをより良い形で、より早く解決されることを望んでいるということは言うまでも無い。
キッシンジャー元国務長官は、ロシアとアメリカが完全にお互いが理解できる形で
なければ、それは実現しない。何故ならアメリカには沢山の相違点があり、NATOと
いう最も近い同盟国同士の関係においても相違点があるからだと指摘している。
ロシアとアメリカは、お互いに奇異なる必要は無いのだ。
しかし誠実にそして率直に、お互いの相違点を検証し解決していかなければならな
い。如何なる場合においてもロシア指導部は、今後も(?)キッシンジャー元国務長官
はロシアとアメリカが、お互いに協力すれば露米関係には素晴らしい将来が開ける
だろうとの見通しを明らかにした。

(?)は聴き取れず。中波は不安定だ。

アメリカの陰謀とヘンリー・キッシンジャー

クリストファー ヒッチンス,Christopher Hitchens,井上 泰浩

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11月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル