1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

トルコ軍がクルド人35人を殺害

2007-11-05 | ラジオ
トルコからのマスコミからの報道によると、トルコ軍はイラクとの国境付近で行な
っていた大規模な軍事作戦で、35人のクルド人分離派を殺害した模様。
現地では今朝からクルド人分離派の拠点や避難場所に対し、ミサイル爆撃が行
なわれており戦車、砲兵団をはじめとする20万を超えるトルコ軍がここに集結され
ている。

尚、10月はじめトルコ議会は、クルド人武装勢力を制圧するためイラク北部へ侵
攻するという政府からの要請を承認しているが、一方で政治評論家らはこの問題
についてトルコ政府が最終的な決定を下すのは、アメリカ首脳部との話し合いが
行なわれた後になるだろうとの見方を示している。

ロシアの声 10月31日放送

核施設の解体に踏み切った北朝鮮

2007-11-05 | ラジオ
北朝鮮は核施設の解体作業に着手し始めた。このために11月1日アメリカの専
門家グループがピョンヤン入りした。
今回解体の対象となっているのは、ピョンヤンから北900キロメートルの地点に
あるヨンビョンの原子炉1基、放射能化学実験所、燃料房生産工場の3箇所で、
解体作業が終了するのは今年末とされている。
解体作業を開始するに当たって、その前日に作業手順に付いて6カ国協議にお
ける、アメリカと北朝鮮のそれぞれの代表であり、ヒル国務次官補と、キムゲグ
ァン外務次官による話し合いが行なわれた。
先ずこの解体に付いての交渉は、4年前の20003年8月から行なわれていたが、
それが現実のものとなったのは今年2月からのことだ。

北朝鮮は国際的な経済支援・エネルギー支援を見返りに、この解体に同意した
からだ。これによりロシア、アメリカ、中国、日本、韓国がこれを引き受け、火力
発電所に使う95万トン分の燃料費と同じ額の経済支援をすることになっている。
これは重油と北朝鮮のエネルギー発電の、近代化を行なうためのプランとの両
方で行なわれる。
重油の最初の供給はすでに開始された。しばらくして北朝鮮はヨンビョンの原子
炉の解体に同意し、またアメリカがテロを支援する、ならず者の国家のリストから
北朝鮮を取り除き、北朝鮮に対する制裁を解くことと代わりに行なわれている、
ウラン濃縮プログラムに関する情報を提供する準備があることを明らかにしている。

こうしたことは全て功を通し、現在の状況が進攻するのを食い止めたのだ。
朝鮮半島の非核化は、今まで多く語られながら何一つ実現してこなかたが、こうい
った全体の状況から見ると、今現実のものとなりつつあるとして、ロシアの政治学
者は次のように述べている。
「非常に長く余りに困難な、この交渉のサイクルが今終わろうとしている。その結
果として北朝鮮はプルトニウムを生産し得る原子炉を停止しようとしている。これ
は中国、ロシア、アメリカ、日本が永い間、同じだけ尽力して、これだけ困難な問
題を達成してきたことに他ならない。
ロシアはこのプロセスで著しく建設的な役割を演じた」
ロシアの政治学者は、この様に語っている。

北朝鮮の核プログラムの解決例は、いろんな意味で大きく参考になる出来事だ。
これは解決できない問題は無いということを表わすものとなった。
一番重要なのは、その為の道と手段を見つけることである。
アメリカは圧力や脅しを行使したが、これは時間ばかり経過して何の結果も生ま
なかった。
数カ国の代表によるグループが、外交努力を行なってこそこの問題を解決したの
だ。その意味で北朝鮮の問題解決と言うこの経験は、同じように複雑な国際問題
を解決する上で良い例となったと言えるだろう。

「ならず者国家」と新たな戦争―米同時多発テロの深層を
照らす


ノーム チョムスキー,Noam Chomsky,塚田 幸三
荒竹出版


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11月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル