1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

中東問題解決の為ロシアを信頼できるパートナーと見なすアラブ諸国

2007-11-26 | ラジオ
ロシアは中東の安全保障や安定を保障するため、重要な役割を持っている。
11月21日モスクワを訪問していた、サウジアラビアのスルタン皇太子が評した
ものだ。
スルタン皇太子はロシアを信頼できるパートナー国で、戦略的な同盟国である
とみなし、中東諸国の連立した立場を確認したとして、ロシアの声の評論委員
は、次のようにコメントしている。
スルタン皇太子の訪問は来週(今週)アメリカのアナポリスで行なわれる、イスラ
エル・パレスチナ問題解決の為の、国際会議の事前会議と同時に行なわれた。
サウジアラビアを代表するスルタン皇太子は、ここモスクワで協議を行なったと
いうその事実こそが、中東におけるロシアの重要性を物語っている。
サウジアラビアがパレスチナとイスラエルを、直ぐに和解させるというアメリカの
イニシアチブに対し、極めて乖離敵なのは明らかだ。
ですからサウジアラビア政府は、アメリカのアナポリスで解決されることを期待し
ていない。
AX
ロシアの政治学者は、ロシア政府もまたこのアナポリスで行なわれる国際会議
が、一連の中東問題を解決するための段階の一つでしかない。と考えていると
述べ、さらに次のようにコメントしている。
「ロシアはアナポリスで行なわれる国際会議の理念を支持しており、仲介役4カ
国の一つとして、この会議に参加している。しかしここで終わらず、可能であれば
12月か1月にも、今度はモスクワで対立国同士が集まって話し合うような、国際
的な解決に向けても、協議プロセスを継続していくよう提案していくつもりだ。
つまり解決へ向けたダイナミックな動きを継続させ、それをアナポリスの国際会議
で終わらせないようにすることが必要なのだ」
ロシアの政治学者は、この様にコメントしている。

中東和平を目指した大規模な会議を開く場として、ロシアはより適した国と言える
だろう。
モスクワでの会議にはロシアと正常で(?)な関係を持つ、中東諸国が集まる。
これに関連しスルタン皇太子は、ロシアのマスコミによるインタビューに応えた中で、
中東においてロシアの果たす役割が、如何に公平なものであるかを特に強調した。
またスルタン皇太子との会談では、ロシアとの軍事技術協力も重要なテーマとなり、
戦車やヘリコプタ、防空システムなどのロシアの兵器を大量に購入したことに付い
ても話し合われた。
エネルギーの安全保障分野における協力も、重要なものと捉えられている。

ロシアとサウジアラビアは、共に豊富な原油の保有国である。
原油市場の安定はロシアとサウジアラビアに掛かっているのだ。
スルタン皇太子によると石油は発展の源であって、戦争を激化させたり、それぞれ
の国の私利私欲を満たしたりするために使うべきではないのだ。

(?)は聴き取れず。

11月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル