森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

コノテガシワ

2007年02月15日 | Weblog
ヒノキ科の「このてがしわ」「児の手柏」です。
大船フラワーセンターにて。
葉っぱが垂直に立っているのが特徴です。
形も子供の手の平のようです。
葉の表裏が同じ模様です。
両面シダのようです。
両面、両用どちらとも決めかねる例えを
「児の手柏のふた面(おもて)」と言うそうです。

人の世の 児の手がしわの ふた面(遊仙)

些事多き 児の手柏の ふた面(遊仙)

万葉集にも歌があります。
「奈良山の 児手柏(このてがしわ)の両面(ふたおもて)
 かにもかくにも 佞人(ねじけひと)の徒(とも)」
意味は、奈良山の児手柏の葉の表裏に違いがないように
あちらにもこちらにも口のうまい人どもよ。と佞人(ねじけひと)
を謗(そし)る歌です。
「ねじけひと」とは心のねじけた、ひねくれた人という意味です。
こんな昔から、「児の手柏」があったのです。



コメント
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