森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

いたどり

2005年12月21日 | Weblog
タデ科の多年草の「イタドリの実」です。
花ではありません。
地下茎で繁殖します。旺盛な繁殖率です。
昔から土手なんかに沢山生えています。
茎は中空で赤っぽいです。
夏に花が咲き、秋ー冬には実が成ります。
「イタドリ」は「糸取」がなまったようです。
同じくタデ科の「すかんぽ(すいば)」に似ています。
歌の歌詞に「すかんぽ」が出てきます。
♪♪「すかんぽの咲く頃」(作詞北原白秋 作曲山田耕作)
土手のすかんぽジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍がねんねする
僕ら小学一年生(尋常科:原詩)
今朝も通ってまたもどる
すかんぽ すかんぽ川のふち
夏が来た来た ドレミファソ♪♪
皆さん歌えますか?覚えていましたか?
茎は食べることができますが酸っぱいです。
子供のときに食べた思い出をお持ちの方も
居られることでしょう。

あまずっぱい 土手のすかんぽ ガキ大将(遊仙)

誰にも、自然の中に溶け込んで遊んだ
遠い昔がありました。
そんな自然を取り戻して行きたいものです。
「いたどり」の葉

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おおばこ

2005年12月21日 | Weblog
大葉子(おおばこ)科の「おおばこ」です。
葉も茎も柔軟で丈夫です。踏む圧力に対して
抵抗力があります。
人や車に踏みつけられないと生きていけないという
因果な植物です。道端でよく見かけます。
踏まれないと周りに「オオバコ」よりも
背の高い植物が生えて、背の低い「オオバコ」に光が
当らなくなり枯れてしまうそうです。
踏まれないと他の植物との競争に負けます。
オオバコは踏んであげたほうがいいようです。
このような植物を「踏み跡植物」といいます。
葉っぱのあるイグサの仲間の「くさい」と
イネ科の「かぜくさ」も踏み跡植物です。

おおばこの 踏まれて育つ 健気なさ(遊仙)
おおばこの 踏まれて育ち 玉となる(遊仙)

「艱難汝を玉にす。」と言ってあげたい感じです。
己の特質を生かして生きているのです。
「相撲取り草」ともいいます。
自分の「おおばこ」の茎と相手の茎を絡めて
お互いに引っ張りあって、相手の茎を切る
という遊びをしたことがあります。指に茎が
めり込むくらいおおばこの茎は強いですが
いずれかの茎が切れます。切れたほうが負けです。
中国名では「車前草」というそうです。
車輪に轢かれて育つという意味でしょう。
実には粘液があり動物にくっついて遠くへ運ばれます。
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