今年も祇園祭の山鉾巡行を見てきました。1番目~10番目の様子、11番目から23番目の様子は、24番目から33番目の様子にて。私が見た場所は烏丸御池あたりです。9:00頃に動き始め、くじ改め、2度の辻回しを経て、11:00過ぎに先頭の長刀鉾が御池通りに入ります。すべてが通過するのは13:30頃・・・終了後、順に交通規制が解除され、あっという間に片付けがはじまります。
御池通りを通過した山鉾は新町御池で再び辻まわしを行い各町内に戻っていきます。狭い路地を行く山鉾の後をたくさんの人がついていきます。私は人の流れで「鯉山」「八幡山」の後をついていきつつ・・・
解体中の「役行者山」へ。先ほど撮れなかった御神体がばっちり撮れました。このまま解体を見てようかとも思いましたが、舁手(かきて)の方が、その場で着替え始められましたので・・・退散。(^^;)
お腹もすいてきたので、すぐ近く姉小路室町にある「シトロン シュクレ」さんでランチを頂きました。シトロンとはレモンの事、レモンを主役にした女性に人気のお菓子のお店です。【追記】このお店は2014年3月に閉店しています。
ランチ:トゥレトゥールプレート(1,000円)を頂きました。アボガドのケークサレ(真ん中の食パンみたいな形のもの)が、とってもおいしかったです。レモンタルトは、私にはけっこう甘かった。(><。)飲み物も同じプレートで来るので、この季節は冷たい飲み物がいいかも。
Citron 京都 http://www.citron-kyoto.com/
のんびりランチを頂いた後、再び山鉾町へ戻ると・・・骨組みが残ってました。真木(しんぎ:山の上の木)が外してあるものもあれば、まだ立ってるのも・・・。解体の仕方もいろいろなんですね。
↓祇園祭の花「檜扇(ひおうぎ)」です。檜の薄板をつなぎ合わせて作る扇に葉が似ていることから名前が付けられました。黒い実をつけることから魔除け・厄除けの信仰があり、祇園祭を象徴する花として、あちこちに飾られています。
室町通を下がって、烏丸通へ・・・「菊水鉾」の解体にはたくさんの人でした。巡行時には見れない鉾の中も覗けます。釘を使わず縄のみで組み立てるため、永年使用ができるそうです。
通路ギリギリ、狭い場所での鉾建て、解体は大変でしょうね~。持ち上げるのも人力です。【こちら】
右上写真「月鉾」です。↓軒回りには円山応挙の草花図(1784)、源氏五十四帖になぞらえた扇面散図(1835)、左甚五郎作と伝わる白兎。亀、巻貝・・・さすが動く美術館の異名を持つ豪華絢爛な月鉾です。*写真クリックで拡大
・・・と、いう感じで、解体時も楽しめる祇園祭山鉾巡行でした。祇園祭はまだまだ続きます。この後は24日の花傘巡行です。昨年の様子は【こちら】
祇園祭 http://www.gionmatsuri.jp/
【おまけ】鉾と山の違いは?・・・おさらいです。直径2m前後の車輪、全体の高さが約25m、屋根まで約8m・・・屋根からまっすくのびた先に鉾頭(金属製)がつき、途中に榊がついているのが「鉾」です。(左下写真)同じ形のように見えても、先が真木(松)が立ってるのが「山」です。この形の山は2基のみです。後祭の「北観音山(中下写真)」「南観音山(右下写真)」です。
前述の鉾とは形が違い金属製の鉾が立ってなくても「鉾」と呼ぶものがあります。写真下左から、船鉾、綾傘鉾(2基ある)、四条傘鉾です。
これ以外、20人前後の舁手(かきて)が担いで、真木(しんぎ:山の上の木)があるものが「山」です。屋根があっても、傘があっても、桜が咲いてても・・・必ず真木がのっています。
ただし、山の特徴の真木が立ってなくても「山」と呼ぶものもあります。カマキリが乗ってる「蟷螂山」、舞台になってる「橋弁慶山」「浄妙山」です。
わかりますか~(^^;) 「囃子方が乗ってる」もしくは「お囃子を連れてる」のが「鉾」・・・例外は、南観音山と北観音山(囃子方が乗ってるけど真木が立ってる)。これ以外は全部「山」。これで、どうでしょう?よけい、わかんなくなった。(^^?)