まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

壬生寺「春の大念仏会」炮烙割を見てきました。(2012)

2012年04月27日 | 京都市中京区

昨日、壬生寺(みぶでら)の「春の大念佛会」で壬生狂言を見てきました。壬生寺は、平安時代、三井寺の僧が地蔵菩薩を安置して堂を建てたのが起源といわれています。

P1230141_2 P1230148_2

境内には新撰組の墓「壬生塚」があります。本堂横には「千体仏塔」というたくさんの石仏を積みあげた塔があり目をひきます。また、洛陽三十三ヶ所観音巡礼の札所などにもなっています。

P1230146 P1230151

壬生狂言は今から700年前の鎌倉時代、壬生寺を大いに興隆した円覚上人が始めたもので、拡声器もない昔、群衆を前にして最もわかりやすい方法で仏の教えを説こうと、身ぶり手ぶりのパントマイムに仕組んだ持斎融通(じさいゆうづう)念佛を考えついたのです。これが壬生狂言の始まりと伝えられています。

演技中、鉦の音「カン」と太鼓の音「デン デン」という効果音が流れていることから「壬生さんのカンデンデン」と愛称で呼ばれています。すべての演者がお面をつけて演じ、所作だけで表現します。話の内容がわからないと、意味が分からない部分も多いので、解説本(200円)があったほうがわかりやすいです。演目は全部で30もあり毎日変わります。なお「炮烙割り」は、春の壬生狂言公開中、毎日の序曲として演じられる演目です。(炮烙割りは約1時間)

P1230149 P1230143

京都では2月の節分会【前ぶろぐ】に壬生寺に参詣して、素焼きの炮烙を境内で求め、家内一同の年齢、性別を書き、寺に奉納するという風習が古くからあり、これらの奉納された炮烙を各回1000枚ほど、この狂言で割ります。炮烙は、目の前で土ぼこりを舞上げ舞台から落とされ、観客からは歓声が上がります。炮烙が落ちて割られることで、奉納者は厄除開運が得られます。残念ながら、写真撮影ができませんので、雰囲気だけでも・・・。左下写真は炮烙割り(ほうらくわり)」のクライマックスシーンです。

P1230145 P1230152

写真右上は、炮烙をかたどったおせんべいです。(10枚600円)おせんべいは直径9センチほどですが、実際の炮烙は、26センチほどだそうです。

壬生寺 http://www.mibudera.com/  参拝自由 駐車場:20分100円(8台)一方通行細い道なので気を付けてください。公共交通機関がお勧めです。四条大宮から歩いて10分ほどです。

春の大念佛会は、4月21日から29日まで行われています。午後1時から5時30分までの間、5つの演目があり、大人800円で全部見ることができます。席によっては、舞台がほとんど見えない席もありますが、すべての人が5演目を見るわけでもないので、適当に席を移動すればいいと思います。ただし、再入場はできません。

鑑賞料 大人800円 中学・高校生600円 小学生400円 当日券・自由席のみです。小さな子には少し難しいと思います・・・。