まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

奈良を視て楽しんできました(3)唐招提寺

2008年09月05日 | 奈良

しばらく、お盆前にまじくんと出かけた奈良をご紹介しています。奈良は、2010年の平城遷都1300年祭にむけて、注目されています。法隆寺、薬師寺から唐招提寺へ向かいました。薬師寺から唐招提寺までは車ですぐです。ゆっくり歩けば15分ぐらいだと思います。

F1000060_4 唐招提寺(とうしょうだいじ)は、聖武天皇の招きで唐から渡ってきた鑑真和上(がんじんわじょう)が、天平宝字3年(759)に、平城京にあった新田部親王の邸宅を賜って創建されたお寺です。平成10年(1998)には、金堂を含む唐招提寺の伽藍建築が世界文化遺産に登録されています。

鑑真和上は、20年間の間、5度にわたって来日を試みたものの暴風や難破、妨害のために失敗し、ようやく6度目に来日されたときは、66歳で度重なる苦難のため失明されていたそうです。以後、76歳までの10年間のうち5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごされたそうです。

南大門をくぐって、その先に金堂(写真左下)が見えます。現在「金堂平成大修理」が行われています。来年の秋には落慶予定だそうです。8世紀後半の創立で、現存する最大の天平建築です。工事中のため、通常の参道ではなく、庭の中の細い道(写真右下)を通って、もともと金堂にあった仏像を安置している講堂へ向かいました。

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途中に鑑真和上が来日の際に携え来られたという伝説の蓮「奈良蓮」の蓮池があります。とっても背の高い大きな蓮でしたが、残念ながら咲いている花はありませんでした。きれいなピンク色の花です。なお、写真右下は、弁天池の白蓮です。1つだけ咲いていました。

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講堂(写真左下)では、本来は金堂に安置されている、御本尊の廬舎那仏坐像(るしゃなぶつさぞう)や薬師如来千手観音など、どれも3メートルを超える大きな仏像で、国宝です。廬舎那仏の光背(こうはい:後光を表したもの)には、もともと化仏(小さな仏像)が1000体ついていたそうですが、現在は864体です。また千手観音の手も1000本あったそうで、現在は953本あります。まじくんと手を数えてみましたが・・・途中で分からなくなりました。(^m^)

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金堂と講堂の間にある鼓楼(写真右上)は、鑑真和上が唐からもたらした仏舎利を安置しています。毎年5月19日は、梵網会(ぼんもうえ)が催され、うちわ撒き(厄除けの小さいハート形の扇が餅とともに撒かれる)が行われています。

薬師寺や唐招提寺周辺は、奈良の郊外といった感じですが、平城京があった当時は、首都の中心街でした。門前には、駐車場(500円)やお土産店があり、車が1台がやっと通るような細い道ですが、なんとなく賑やかだった雰囲気が残っています。

唐招提寺 http://www.toshodaiji.jp/index.html

この後は、元興寺へ向かいました。先のブログにて。