まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

奈良を視て楽しんできました(2)薬師寺

2008年09月04日 | 奈良

しばらく、お盆前にまじくんと出かけた奈良をご紹介します。奈良は、2010年の平城遷都1300年祭にむけて、注目されています。法隆寺(前日ブログ)に続き、薬師寺へ向かいました。法隆寺から薬師寺までは車で30分ほどでした。

薬師寺の駐車場(500円)に車を止めて、南門まで行く途中に薬師寺の鎮守社「休ヶ岡(やすがおか)八幡神社」があります。八幡神が京都の男山【前ブログ】へ向かう途中に、休憩したという伝説があります。現在の建物は慶長8年(1603)のものです。

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休ヶ岡八幡神社を過ぎ、六条川を越えたところに、薬師寺の南門が見えます。平城京の六条大路に面しており、切妻造りの4脚門で、室町時代の建築で、重要文化財に指定されています。

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南門をくぐると、昭和59年に復興された中門(写真右下)があります。左右には平成3年に復元された二天王像が配されています。調査により、裸形の仁王像ではなく、武装した二天王像だとわかったので、カラフルな武装姿です。

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F1000036_3 薬師寺は、天武天皇が后(後の持統天皇)の病気平癒を祈って飛鳥淨御原宮で発願、持統天皇、文武天皇の2代にわたって飛鳥の地前ブログ】に造営され、平城遷都(710)にともない、現在の地に移されました。

講堂と金堂の前に2基の塔を東西に配し、回廊で囲んだ薬師 寺式の伽藍配置は竜宮城のような美しさで、人々の目を奪ったといわれています。天平2年(730)までは建築をとどめたものの、その後、火災や地震、兵火によって、美しい伽藍も東塔を残すのみで焼失してしまいました。

写真左下の大講堂は正面41m、奥行20m、高さは約17mあり伽藍最大の建造物で、平成15年に復元されました。重要文化財の弥勒三尊像が安置されています。写真右下は、大講堂から見た金堂と東塔(左側)と西塔(右側)です。金堂は、昭和51年に復元されたもので、裳階(もこし:小さい屋根)がついて4階の様に見えます。

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創建当時の唯一の建物である国宝の東塔(写真左下)は、高さ33.6メートルです。各層についた裳階があるため、六重に見えますが、実際には三重です。(携帯写真のためわかりにくくて申し訳ありません)

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F1000050_2西塔(写真右上)は、礎石の上に昭和56年に復興されました。高さは東塔より少し高めです。東塔と比較すると、鮮やかな色に目を奪われます。連子窓(れんじまど)に使われている青(あお)色扉や柱に使われている色を丹(に)色と呼び、奈良の枕ことば「あおよし」を意味します。一方、創建時からある東塔は、度重なる修復のため、蓮子窓が白壁に変えられています。

境内に蓮鉢が置かれていました。花の見頃は過ぎていて、実がたくさんついていました。乾燥した蓮の実を振るとコロコロと種の音がして、まじくんは蓮の実を振って遊んでいました。もしかして蓮の実は、昔は赤ちゃんのガラガラおもちゃにしてたのかも?なんて、思いました。

薬師寺を訪ねるのは本当に久しぶりでした。以前は復興の真っ最中で、あちこち工事や浄財集めで、正直(--)でしたが、今回は綺麗になってて、本当に竜宮城みたいな感じがしました。竜宮城にしてはものすごーく暑かったですけどね。(^^;)

薬師寺 http://www.nara-yakushiji.com/index.html

この後は、唐招提寺へ向かいました。次のブログにて。