まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

清水寺:青龍会

2008年09月18日 | 京都市東山区

P1150535_2昨日、清水寺で行われた「青龍会(せいりゅうえ)」へ出かけました。

京都には、東に流水のあるところを「青龍」、南に窪地「朱雀」、西に大道「白虎」、北に丘「玄武」とする四神相応の考え方があります。

清水寺は、東山山系「青龍」の地に位置します。清水の湧き溢れる音羽の滝に、観音様の化身である龍が夜ごと飛来して水を飲むとの言い伝えが古くからあります。また、本堂の東方に位置する奥之院の南廊下の祠に夜叉神がまつられています。平成12年の御本尊御開帳の年に、青龍会(せいりゅうえ)が結成され、観音様の化身である青龍が誕生しました。

午後2時過ぎ、錫丈とホラ貝の音が響き、奥之院を出発した一行が順に西門の段を下りてきます。

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斬新かつ美しい配色の青龍や装束のデザインは、舞台衣装デザインで著名なワダ・エミさんの御奉納だそうです。仮面をつけているのは「夜叉神」で、参詣者に観音加持を行います。

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龍=蛇踊りのイメージですけど・・・鳴り響くのはドラの音ではなく、ホラ貝なので、見た目ほどエキゾチックな感じはしません。静かに厳かに龍が登場します。

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西門を下った後は、門前町を練り歩き、再び仁王門をくぐり本堂へ 戻ってきます。

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装束は京都の伝統工芸職人の技と心が集結しており、たくさんの方々がご奉仕されたのだそうです。ちなみに、薄い黒の衣装は墨染です。とてもきれいでした。

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轟門をくぐって、本堂の舞台で「落慶の儀」が行われます。青龍は、八千余枚の鱗をもち、その1枚1枚に経文の書かれた和紙が貼られています。

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なんだかいつもと違った雰囲気の清水寺ですが、青龍会は、春と秋に行われています。平成21年は、3月15~17日、4月3日に行われます。

清水寺 http://www.kiyomizudera.or.jp/