まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都:天得院「桔梗を愛でる特別拝観」

2008年06月15日 | 京都市東山区

昨夜、東福寺の塔頭(たっちゅう)、天得院(てんとくいん)の「桔梗を愛でる特別拝観」へまじくんと2人で出かけました。

P1120634天得院は、南北朝時代、東福寺30世の住持「無夢一清(むむいっせい)」が開創し、荒廃しています。その後、慶長19年(1614)に豊臣秀吉、秀頼の学僧として寵遇東福寺227世「文英清韓(ぶんえいせいかん)」が住持になります。清韓は、豊臣家を滅亡に導いた方広寺の鐘銘「国家安康、君臣豊楽」の撰文をしたとして、家康の怒りを招き、天得院は一度取り壊されています。現在の堂宇は、天明9年(1789)に再建されたものです。臨済宗東福寺派で山号は萬松山(ばんしゅうざん)です。写真左は、華頭窓から見える西庭です。

夕食後家を出て、JR東福寺駅へ着いたのは、午後7時近くでした。まだ明るいものの人影のない東福寺山内は、静かすぎて怖い感じが(^^;)東福寺の拝観は4時で終了なので、境内には入れません。なお紅葉の名所、通天橋【前ブログ】を眺めることのできる臥雲橋(写真右下)は渡れます。

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天得院は、東福寺の中門と日下門の間にあります。東福駅からのんびり歩いて10分ぐらいです。ちょうど日が暮れ出し、参拝者も増えてきました。(拝観料:300円)

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まずは、南庭を眺めながら、お抹茶(500円)を頂きました。まじくんのあまりに落ち着いた態度に思わず・・・。(^m^)桔梗のお菓子は近くの鶴屋弦月さんのものでした。(駅から歩く途中にあります)

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桔梗といえば秋の七草のひとつですが、今頃から開花するものなのですね。ちょうどいくつか開花し始めた頃で、満開はまだ先のようです。特別拝観は7月17日(木)まで行われています。9:30から20:30まで、日没後はライトアップしてます。なぜか気の早い虫の音(本物です)も聞こえます。寺宝を見たい場合は日中の拝観がおすすめです。

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隣接している東福寺保育園の入口付近に、ホタルがいました。実は今回は、まじくんに本物のホタルを見せるためにここへ出かけたのです。実家のある富山県の八尾町のほたるの里前ブログ】で模型や映像で見たことはありましたが、帰省の時期がホタルの季節にあわず、本物を見たことがなかったのです。今回は飛び交うほどの数ではないですが、本物のホタルが見れて大喜びのまじくんでした。私も京都で初めて見ました。

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天得院は、街の中といっても、静かな住宅地に囲まれています。道中、暗い場所もあるので、気をつけてお出かけください。ひとりで出かけるのは少し怖いかも?私はまじくんの小さな手をぎゅっと握り締め、早足で駅まで戻りました。日中は暑くても夜は寒いです。1枚羽織るものをご持参くださいね。

なお、天得院は、秋の特別拝観の際に精進料理を頂いております。【前ブログ

天得院 http://www.tentokuin.jp/