みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

リーエンフィールドライフルの銃剣 その1

2009年06月14日 16時14分27秒 | フィギュア(軍事)
 ドラゴンの最近の新製品「連合国軍兵士 (モンテカッシーノ 1944)」は、インド兵・グルカ兵のヘッドが選択できるなど、なかなかツボを突いたキットです。英連邦のフィギュアがどんどん増えるのはありがたいこと。で、この中の一人が着剣したライフルを手にしています。同じように着剣したライフルはエルアラメインの第8軍歩兵セットにも入っていました。さて、問題はこの銃剣がライフルと別パーツになっていること。これを簡単にそれらしく取り付けるにはどうすればよいのでしょうか。
 さて、銃剣についてはきちんと調べたこともないので特に知識はないのですが、以前ヒストリーチャンネルで放送していたバルジの戦いのドキュメンタリーで、米軍の指揮官が「着剣」の命令を出した、という話をやっていました。みんな耳を疑って「着剣なんて言うのはどこのどいつだ」などと叫んだが、命令は命令。みんな根性据えて、雄叫びを上げてドイツ軍の陣地に銃剣突撃をかけた。これが完全にドイツ軍の意表を突いて、敵はパニックにおちいり、機関銃座を含めてドイツ兵を殲滅、味方の損害は無し、という話をやっていました。まあこれは希有な例で、第二次大戦後半となると、銃剣による白兵戦はそれほど起こらなかったのではないかと思います。ただモンテカッシーノでは、瓦礫の間を縫っての陣地の取り合いだったので、ライフルに着剣する場面もあったことでしょう。
 で、銃剣については、「Identification of Bayonets」が大変詳しい。非常に細分化された分野の専門家がいる、というのは洋の東西を問わないものですね。
 ドラゴンのキットには、リーエンフィールドライフルのNo. 4 Mk Iも入っていますが、ここはやはり銃口周辺の太いMk. IIIを使ってやりたいところ。英軍がNo. 4 Mk Iを装備するようになってからも、英連邦軍はMk. IIIを使っていたそうですから、こちらの方が合っていますし。大戦後も各国の軍隊などで長く使われていて、何のニュースだったか忘れましたが、以前ニュース映像でブリティッシュライフルが写っていて驚いたことがあります。中印国境紛争をインド側から描いた映画では、インド兵がブリティッシュライフルを持っていました。もっともNATO弾が撃てるようにしたインド生産型かもしれませんが。
 さて、キットの箱絵や組み立て説明図でこの銃剣の取り付け方はだいたい分かるのですが、やはりそのまま接着できるわけではなく、ちょっと工夫が要りそうです。写真左側は上の「Identification of Bayonets」から引用した写真で、こんな風に装着します。ではキットのパーツはと言うと、鍔(つば)の部分に銃口の入る穴を開けておくとよいようです。1/35の銃剣の鍔に穴を開けるのはかなり細かい作業だと思ったのですが、実際やってみるとそれほどではありません。右はランナーから切り離したままのパーツ、その横は穴を開けたパーツです。0.3ミリのピンバイスでまず穴を開け、0.4で穴を調整したら、こんな風になりました。さてこれをライフルに接着します。


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