みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ドラゴンのチャーチル その4

2011年11月29日 00時13分11秒 | AFV(英・チャーチル)
 パーツの印象の続き。こうしている間にも、少しずつ作業は続いているのですが、パーツを見ての悪い予感が次々的中しつつある状態です。それはまた追ってレポート。

 「missing-lynx」のディスカッションでも、スコップなど装備品が一体成形であるのは気に入らないという意見が多かったようです。しかしまあ立体感がある程度あればよしとしましょう。他のメーカーでもミニスケールは一体で彫刻されたものはたくさんあり、それに一々文句を言っても仕方がありませんし。ただ問題は、エンジンルーム上面のこの位置でパーツを分割したのはなぜか、ということですね。これは、後でも触れますが、排気管全体がカバーもろとも車体と一体成形になっていて、ここで分割しないと排気管を接着する穴を十分確保できないからだと思われます。

 それからこれ。パーツ番号10がその排気管パーツ。渡渉用ダクトの取り付け基部になる四角い板がちゃんと表現されているのはよい。しかし肝心の排気管には全く穴が開いていません。偉そうにスライド金型を多用しているキットなら、こういうところくらい穴を開けておけよ、と言いたくなります。その横のパーツ番号12は操縦手と機銃手のペリスコープのカバーです。ペリスコープ対物ガラス部がちゃんと開口し、カバーがちゃんとひさし型になるように、別パーツになっているところは、評価しなければなりません。

 それと、これ。パーツ番号5はBESA機銃。このディテールはすばらしい。これは褒めるべきでしょう。ただし、車体機銃も砲塔同軸機銃も、内側から装甲カバーに差し込むという実車同様の組み方になっており、せっかくのディテールもみんな隠れてしまいます。凝っていてもその方向性がずれている、というのはドラゴンではありがちなことですが、そういうキットに限って大事なところで手を抜く傾向にあり、どうもこのキットもこの先不安になります。装甲カバーから突き出す銃身部分もディテールは十分なのですが、銃口はもうちょっと末広がりになるのが正しいようです。6の四角いパーツは砲身の基部。この丸い穴に砲身を差し込みます。パーツ番号9は砲塔のアンテナ基部。明らかに太すぎますが、スケールを考えたら仕方がない。むしろ丁寧にナイフで処理してやれば、これで十分それらしいのではないかと思います。パーツ番号10は車長用補助照準。ミニスケールのインジェクションキットでこれをパーツ化しているのは、初めてではないかな。これも評価すべきでしょう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿