みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

台湾みやげ その13

2009年04月02日 23時54分07秒 | 航空機(軍用機)
 今度はもう一つ別のメーカー、塔塔加工作室のF-16用デカールです。前回のAFVデカールよりは大判で、細かいデータが多く、機番の選択もできるようになっています。説明図二枚とデカール三枚がチャック付き袋に入っていたので、袋から出して広げて写真を撮ってみました。
 真ん中のグレーの小さいシートには、「訂正」と書いてあります。ロービジ化された正しい色合いはこっちの方が正しいよ、ということのようです。
 右のもう一枚小さいものは、中隊を示す尾翼のマークです。各中隊のシンボルカラーの帯と文字が選択できるようになっています。このデカールを置いているすぐ上の説明書には「第4大隊塗装例」と書いてあり、尾翼図の下には「中隊色帯貼紙歩驟」と書いてあります。「歩驟」とは手順と言う意味で、1下地に白い帯を貼り、2その上に中隊の色帯を貼り、3さらに数字の影の部分を貼る、ということだそうです(常連さんに読んでもらいました)。
 さてこの尾翼マークの「455TFW」とは「第455戦術戦闘機聯隊」で、「TFW」は「Tactical Fighter Wing」のことだと思われます。さらに「FS」は「Fighter Squadron」で、中華民国空軍では「中隊」に当たるようです。ネットで調べたところ、このF-16を運用する第21中隊、第22中隊、第23中隊はいずれも第455戦術戦闘機聯隊の第4大隊に所属し、嘉義を基地としています。中華民国空軍の公式サイトにも紹介があります(中国語ですが)。
http://air.mnd.gov.tw//Publish.aspx?cnid=1698&p=12996&Level=2

 このデカールのメーカー「塔塔加工作室」ですが、説明書にウエブサイトのURLが書いてありました。
http://www.rocahc.org/link/model/brand/tataga.htm
塔塔加は、台湾の阿里山にある地名のこと。「産品簡介」(簡介は簡単な紹介のこと)をクリックしてみると、台湾の航空機のデカールをたくさん出しているんですね。おや、一番下を見ると各スケールのドイツ鉤十字デカールセットもあるようです。台湾でもドイツ機は人気がありますが、輸入品にはハーケンクロイツのデカールが入っていないので、これで補おうということらしい。似たようなものは日本にもありますね。赤い文字の注意書きには「本品はモデラーが第二次大戦のドイツ軍機の模型を作る時、塗装の完全性における手助けをするためのもので、いかなるイデオロギーとも関係ありません」と書いてあるそうです。常連さんに直訳してもらったのですが、「意識形態」というのはイデオロギーの訳語として使われることばなんだとか。