スタジアム名は共産党元委員長
W杯サッカーの日本-オランダ戦が行われたダーバン市のスタジアム名は「モーゼス・マビダ」といいます。じつはこれ、南アフリカ共産党元委員長の名前です。
この地方出身で、南アフリカの民主化や反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動に生涯をささけ、1986年に亡くなりました。
ダーバンの若者たちにそのことを聞いてみると、「この地域の英雄。スタジアムに名前をつけることで彼の業績を考える機会になると思う」 (23歳女性)、「世界の人に、黒人の自由のために
たたかった時代のことをぜひ知ってほしい」(22歳男性)という答えが返ってきました。
ほとんどの人が名前と業績を知っていることに驚きました。スタジアムのホームページにも「彼
の功績をたたえ、モーゼス・マビダ・スタジアムとした」とあります。
今大会使用の10のスタジアムのうち、人名がついたものは三つ。いずれも黒人解放の闘士で、うち一つはポートエリザベスの「ネルソン・マンデラ・ペイ・スタジアム」です。
(ダーバンで和泉民郎記者より6月20日「赤旗」より)