2009年度の足立区の各会計決算を審議する決算特別委員会の論戦がはじまりました。私も午前25分間質問しました。
「ディーセント・ワーク(decent work)を提起し、ナショナルミニマム、全国一律最低賃金制の確立などを求めているが、ILOは、ディーセント・ワークー「人間らしい働きがいのある仕事」を確保するため、「雇用」「社会保護」「社会対話」「仕事における基本的原則と権利」という四つの「戦略的目標」にプログラムを整理しました。今後、これがグローバル・スタンダードとしてわが国でも実現しなければならない課題となると思う。」
大企業の内部留保を活用した最低賃金を1000円に引き上げた場合の経済に与える試算を提起しました。以下の図がシンクタンク「労働総研」の試算
09年11月19日、大企業における膨大な内部留保を活用した「経済危機打開のための緊急提言」を発表した。そのなかで、産業連関表により最低賃金時給1000円への引き上げ効果を測定した。
日本の最賃は09年で全国平均額は713円。世界の多くの国では、全国一律の制度として設定されており、フランスやイギリスなどは1100~1300円という水準である。最低賃金を1000円に引き上げることは、ワーキング・プアなど、働く貧困を解消するための急務であり、ただちに実施すべきである。
そのために必要な資金は、5.9兆円で、1998-2008年度の間に増加した内部留保220兆円の2.7%にすぎないこと、最低賃金を「時給1000円」に引き上げることによって、国内需要が5.8兆円拡大し、それによって、国内生産が13.4兆円、付加価値(計GDP)が7.3兆円誘発される。それに伴い、国税および地方税が合わせて1.3兆円の増収となる。という試算。
民主党政権も最低賃金を1000円にすると言っていますが、足立区として現在の臨時職員の918円を1000円にすべきと思うがどうか。
区も臨時職員の時給引き上げを検討している答弁
区も国の最低賃金引き上げの通知がきており、臨時職員の時給を引き上げることを検討していると前向きの答弁をしました。