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早乙女勝元さんが詩集発刊

2010-08-06 21:41:52 | 文化・芸術・映画

今日はヒロシマに原爆が投下されて65年目の日です。東京民報8月8日付で地元、西伊興在住の作家、早乙女勝元さんがインタビュー記事で登場しています。



終戦の日である8月15日に出版される詩集「鎮魂詩404人集」(コールサック社)にも、推薦の言葉を寄せています。戦争で亡くなったものたちへの哀歌などを集めた同詩集の内容と、今後の活動について、早乙女さんに聞きました。

-どんな詩集か、ご紹介ください。
この詩集は21章に分かれ、戦争に関連するものだけではなく、近しい家族や友の死、自殺や過労死など
の死者を悼む詩が収録されています。テーマは「命の鎮魂詩」といえます。
第1章には、宮沢賢治や高村光太郎などよく知られている詩があります。
かねがね、空襲をテーマにした詩が少ないと残念に思っていたので、空襲詩を発掘し、新たな作品を加えた詩集の出版は大変嬉しい。分厚い本の全部を読むのは大変ですが、知られている詩から読み始め、心に残る詩を探してはいかがでしょうか。



--ほかにはどんな詩がありますか
 個人的なことですが、妻を2年前に突然亡くし、大島博光さんの「妻静江を送る」など2篇の悲しみには、胸を衝かれました。
 大島さんは「きみに死なれて/私の鏡は雨に曇った/そうして瑕にうたれてひび割れてしまった」と書いて、近しい人の死が、理解することができない、なにが起きたのか分からないほどの喪失感を残していくことが、詩の独特の表現で表されています。

~中略~ これ以上は東京民報のネタバレになってしまいますので、ぜひ、東京民報をご購読下さい。
東京民報社 港区芝1-4-9平和会館 03-3798-4030 1ヶ月400円(毎日曜日発行)

-これから、どんな活動をしようと思っていますか
 戦後65年が経過し、戦争体験の継承はいよいよ正念場を迎えています。あと5年もすれば、体験者から直接聞くことができなくなるので、映像や芸術作品など、あらゆる手段で残さなくてはなりません。
 そのために、2年後に「東京大空襲・戦災資料センタ」が開館10周年になるのを機に、その実績を踏まえて東京都に、助成を要請したいと思います。
 先の選挙を見ると、消費税増税でも、衆参の議員定数削減でも、改憲でも、2大政党に違いはありません。若い人に仕事がないような格差社会を解決しなければ、いよいよ閉塞状態になって自衛隊へでも…という危険を感じます。
 その一方、世界は20世紀に比べてやはり進歩しています。力づくの時代は終わり、道理と言葉による対話の時代になってきていることを感じます。
 一人ひとりがさしあたりできることをやり、それを積み重ねていくことが、着実に社会を変えていくことにつながるのではないでしょうか。