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ニューラナーク物語3

2009-10-14 22:44:32 | Weblog
2006年8月、私は社会主義の初期の思想と偉大な実験で知られているフランスのサン・シモンとイギリスのロバートオーエンを学びたいという志と夏休みの観光旅行を兼ねた企画をよびかけたところ7名でスコットランドーニューラナークの旅の紀行第3回目です。



今回はニューラナーク保全団体が作成した「ニューラナーク物語」を紹介したいと思います。
ロバート・オーウェン(1771―1858)は「世界のどのような場所であっても人類に幸福をもたらせることを実証する最も重要な実験」とニューラナークを語りました。
19世紀初期にオーウェンが行った社会・教育改革が、当時の新しい産業化の時代において、商業的な成功が労働者への配慮や思いやりと相容れないものではないことを実証した点で、空想的社会主義といわれる所以です。
オーウェンがニューラナーク村で築いた社会、経済システムは、当時は非常に先鋭的だと考えられましたが、現代社会では一般に受け入れられているものです。



幼児教育の学校となった教室で説明をうける見学者

ラナークシャーの統計古文書で、「単なる沼で・・・立ち入り困難」と記述された場所が、その後スコットランド最大の紡績工場になるとは思いも寄らないことでしたが、慎重な決断が行われた結果、200年近<にも渡ってこの地で紡績が行われることになったのです。
さらに、デイルの義理の息子、ロバート・オーウェンが跡を維ぐと、ニューラナー
クは、長期に渡る国際的な名声を獲得するようになります。



ニューラナークは、産業革命初期の時代の姿をほぽそのまま残しています。砂岩でできた高層住宅や紡績工場を始めて見ると、川沿いの美しい田園風景というイメージとは異なるため、見学者は驚きます。その美しさは、林地や水を背景にした古典的な産業建築にこそあるといえるでしょう。ニューラナークのクライズデール村は、ヨーロッパで最も大規模な修復型プロジェクトのーつとなっています。
2001年にはユネスコ世界遺産にも登録されました。 つづく