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足立区の看護師不足の実態調査

2009-05-07 23:35:31 | Weblog
4月25日、地域医療を守るシンポジウムでパネラーとして足立区の看護師不足を報告した東京看護師協会理事の星野陽子さんの報告は迫力がありました。


看護師が生き生き働き続けるために発言する星野陽子さん

星野さんは柳原病院の副院長でもあり、ベテラン看護師でもあります。昨年9月に看護師不足についてのシンポジウムを実施、参加者は全体で142 人(内看護師95 名)でしたが、シンポに先立って実施したアンケート調査(足立区23 病院から回答)を報告しました。


アンケートでは、59 59%の病院が「看護師が不足している」、34.7 34.7%で看護師不足により病棟閉鎖、あるいはベッド数を減らしている,と回答。
実に3病院に1病院が、看護師不足のために患者を充分受け入れられない状況。
シンポでは、地域の病院長(医師)、地域の病院看護師(副院長兼看護部長)、訪問看護師(訪問看護ステーション所長)から現状報告。病院でも訪問看護ステーションでも福祉施設でも看護師不足。そのしわ寄せは患者さんや利用者さんに影響。看護師不足のために経営難に陥っている状況もリアルに。


看護師配置の国際比較


星野さんは根源は社会保障費の2200億円の削減あると指摘
最後に看護師の役割と使命について、決意を表明しました。
看護の価値を人々とともに
看護師不足は人々の生命に関わる重大問題。
看護師はもっと患者のそばに寄り添い、よい看護をしたい。
でも、できない現実に心痛めている。
達成感のある看護ができると看護師は頑張れる。
国民もより良い看護を求め、受ける権利がある。
健康高齢社会にとっての社会資源としての看護。
医療の安全弁としての看護。
私たちは現場で日々、診療の補助だけでなく、苦しみを共有し、
患者さんの生きる意欲を引き出す、看護の輝きを見せる事例
を沢山経験。それを伝え、ともに共同して行きたい。