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”失恋無罪”by 黄麗玲
そういやこの時期、思い出すと微妙な気分になる曲というのがあったんでした。
失恋無罪。台湾の先住民出身の歌い手、ALinこと黄麗玲(ホァン・リーリン)の、2006年のデビュー曲。
同じく先住民の血を引く歌手である、彼女の最新盤はすでにとりあげましたが、張恵妹ことアーメイが先に人気者となっていたんで、同じ山地民族出身のアーリンも柳の下のなんとやら狙い、なんて思われてもいたそうな。いや実際、そんな企画物としてのデビューだったのかも知れません。
が、その後、歌の実力を伸ばし、充実したアルバムなど発表もして、彼女なりの個性を確立して行く訳ですが。
改めて曲を、歌詞の読める漢字を拾いながら聴いてゆくと、やっぱりこれは、あのデモに使われた「愛国無罪」って言葉のパロディなんでしょうか。なんとも微妙なところを突いていると、まあ、中国語に堪能でもないこちらの勝手な深読みもおそらくありで、しりこそばゆい気分にならずにはいられなかったりします。
どうなんでしょう、我々もいっそ、「××無罪」なるスローガン叫んで突入すべきどこかがあるのではないか?なんて考えたりしませんか。
その際、「××」には、どのような文字が入るのだろう?そして、毛沢東の肖像画の代わりに我々が掲げるべきは一体何なのだろう?ねえ、なんだと思いますか?
日本無罪!
政治家無罪!
民主党無罪!
原発無罪!
造反無罪!
仰ぎ見る「錦の御旗」は思いつきませんでした。
菅元首相じゃなし、大正天皇でもなし、植木等じゃなし。
いっそ中村とうよう先生?
私はもう、待ちきれないんだが。