昨日、小石原民陶祭前日に辰巳窯を訪ねたお話をしましたが今日はその続きです。
ご主人が登り窯から作品を取り出して工房の床の敷物の上に作品を並べるのですが敷物の周りを取り囲んだ陶器ファンが出てきた陶器を次々に手に取って品定めしています。
その中に女房も混じって目に止まった一品を手に取って眺めていました。
しかし、欲しいなと思っていたらしい小皿がなかなか窯から出てきません。
奥さんにお聞きするとお皿は午後からの窯出しになりそうだとのこと。
午後にまた寄る事にしたのですが、女房は気にいったコーヒーカップが午後来た時に売れていて無かったらと残念だとコーヒーカップを1個買って、午後にまた来ますと一旦窯元を後にしました。
昼食を摂り、他の窯元を何か所か回り、15時頃再び辰巳窯に戻るとまだ小皿は窯から出ていません。
午前中には出ていなかった窯から出された作品をチェックしていた女房。
作品が並べてある敷物の横に『キズ有』と書かれたカゴを見付け、その中の陶器を手に取って「これ、おいくらですか」と奥さんに聞く。
奥さんは登り窯の中のご主人に「このキズ物、いくらー」
窯の中から「持って帰ってもらってー」とご主人の声。
奥さん「タダですって。良かったら持って帰ってください。」
そこで、へらず口の私「タダのものが残ってしまうとご主人もへこむだろうから、もらっとき。」
キズモノと言っても器の縁の釉薬が部分的に剝がれているだけで立派なもの。十分な品物です。
女房は『キズ有』のカゴの中から丹念に品定めをして小皿を3枚頂いて帰ってきました。
「また通り掛かった時に寄せてもらいまーす。」と私。
コーヒーカップ1個にタダの小皿3枚。一昨日の収穫でした。
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