沖縄滞在時、ほぼ毎日通った名護市営市場の『いちろう鮮魚店』
お店の少し年配のほうの大将『アカジンさん』が「今日はタマンよ。」と言って大きな魚の頭(かしら)を覆った氷を片手で除いて魚の姿を私たちに見せてくれました。(写真)
南の島の魚が珍しくて、いつもお魚を造ってもらう時に「今日のお魚は?」と名前を聞く私たちに先手の説明。
名護に着いた翌日から通ったお魚屋さんです
もう一人いる若いほうの大将が最初の日にお店のスタンプカードを作ってくれました。
そのカードはスタンプを押す枠が30個有って、500円買う毎に1個のスタンプを押してくれます。
満点(30個)になると500円分の買い物がその店で出来る仕組みのものです。
最初の日は500円の刺身を造って貰ったのですが、カードをくれる時におまけで5個のスタンプを押してくれました。
滞在予定は1か月。
貯まるわけないよねーくらいの気持ちででカードをもらってきました。あと、25個。
そして毎日通って、忘れずにカードを出してスタンプを付いて貰う。
アカジン、アカマチ、マクブの沖縄高級三大魚をはじめ、カーエー、アーラミーバエ、
イラブチャー、シャコ貝。沖縄魚をお造りで制覇?
そんな日が続いた2月6日、「その次はタダね」と若い方の大将が言う。
その日がタマン。名護を発つ日まで後4日。
積み重ねたスタンプがもう1個で30個になるのです。
最初訪ねた時は30回も買い物に来るなんて無理だと思っていたのですが、おいとまする前々日「今日はタダね」と500円コインなしで刺身をゲットしました。
毎回大きなお魚を目の前でさばいてお造りにして頂いて気の毒いやら嬉しいやら。
買い物はしないけれど顔馴染みになった魚屋さんの向かいの野菜屋さんのご主人に「今日はタダ」と刺身の入った袋を見せびらかして帰路につきました。
沖縄の方言でサービス、おまけの事を『シーブン』と言います。
たくさんシーブンして貰ったお魚屋さんでした。
パワフルで美味しいお魚をありがとうございました。