南斗屋のブログ

基本、月曜と木曜に更新します

カルテの難読文字

2008年02月29日 | 未分類
 この間、とある地方裁判所にカルテの一部を証拠として提出したら、
「翻訳をつけてください」
といわれました。
 
 ところが、このカルテ、2つほどの略語を除いて、すべて日本語で書かれていたのです!
 日本語で書かれていたのに、「翻訳せよ」とは・・・・

ところで、カルテというもの、今、日本語で書かれていたといいましたが、これが意外だと思った方もいるかもしれません。
 かくいう私も弁護士という仕事をするまで、医療記録というものは、
 ドイツ語
で書かれているものと思っていましたが、実はそんなことはなく、基本的には日本語で書かれています。

 ところが、日本語で書こうとすると、漢字が多くなりすぎるのか、英語や英語の略語を使用して記載するという場合があります。
 日本語で書いてあっても、なんと書いてあるのか全く読めないということも少なくありません。

 先ほどの某地方裁判所は、この難読文字を外国語と勘違いしてしまったのではないかと思っています。 

 難読文字が多いのは、医師が書くものです。

 看護師が書く「看護記録」は、ほとんどが日本語で読みやすい字で書かれています。
 
 しかし、医師の字は、日本語で書かれていてもなんと書いてあるのか理解にくるしむものがあります。

 病院の中ではそれで通用するのかもしれませんが、カルテや診断書は外の世界で評価にさらされるのですから、少なくとも読める文字で書いていただかないと困ります。


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