南斗屋のブログ

基本、月曜と木曜に更新します

カルテの用語~BRS

2008年02月20日 | 未分類
 頭部外傷の交通事故事件を扱っていますと
 BRS
という用語がでてくることがあります。

 こういう略語は、医学関係者にとっては当たり前のことなんでしょうが、医学の素人は苦しみます。

 こういうときに、弁護士としては何気なく使っている用語(例えば、「和解」とか、「過失相殺」とか)が、他の方には理解しがたく思える気持ちがわかります。

 話を戻して、BRSの意味ですが、

 Brunnstrom Recovery Stage(ブルンストロームステージ)

の略だそうです。

 これを"Br-Stage"とも略すそうです。

 Brunnstrom(ブルンストローム)は、名前ですね。
 "長谷川式"とかでもそうですが、発案した方の名前をとることがおおいです。
 シグネ・ブルンストロームさんというスエーデンの方の発案ということです。 

 ブルンストロームステージとは、麻痺の程度を6段階に分けて表すもので、
・StageⅠ=弛緩性麻痺(完全麻痺)
・StageⅡ=連合反応の出現
・StageⅢ=共同運動パターンの出現
・StageⅣ=分離運動の出現
・StageⅤ=分離運動の進行
・StageⅥ=正常
といったようなことが、学術的な本には書かれているのですが、これだけでは何の事やらわかりづらいです。

 理学療法士田中氏が平明な説明をしていますので、そちらをご参照いただくのがよいと思います(→こちら




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