南斗屋のブログ

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2007年の交通事故減少

2008年01月07日 | 未分類
 2007年の交通事故状況の報道がされていました(末尾に朝日新聞の記事を引用しておきます)。

 これによると
 交通事故の件数 83万3019件
 死亡事故件数 5743人
ということで、いずれも減少しています。

 報道では、死亡事故件数がいつも表に出ています。
 これは、警察が死亡事故件数の減少を目標にしているからではないかと思っています。
 
 警察庁のホームページの交通事故の統計などをみても(→こちら)、繰り返し死者数ということが出てきてますので、このことは明らかだろうと思います。

 以前、私は次のような理由から死者数を強調することについて懐疑的に見ていました。

1 事故死者数の統計は事故から24時間以内に死亡した場合をカウントされる、つまり、24時間を経過してから死亡した場合は、カウントされない。
2 医療の発達で死亡者が負傷者に代わっているのではないか、負傷者数が減っていないのでは、本当に事故が減っているのかどうかわからないのではないか。
3 かつての死亡事故が、現在では重度の後遺症を負う事故に変化しているのではないか。
 かつては死亡事故になっていたものが、医療の発達で命は助かるようにはなったが、後遺症は重度になるというケースがあるのではないか

 ただ、事故数自体が減少しているということですから、それにつれて負傷者数も減少しているでしょうし、警察が推進している交通行政は一定の成果をあげているといっていいと思います。

 もっとも、私のところに相談される被害者の声を聞いていても、警察の交通事故事件の処理については、まだまだ問題が多いものと思っています。
 
 事故が減っているということは、その分、マンパワーを1件1件に割けるということになるはずですから、被害者にも納得のいく刑事事件処理を目指してほしいものです。 


以下、朝日新聞の記事から

昨年の交通事故死者数、54年ぶりに5千人台に
2008年01月02日15時56分

 昨年1年間の交通事故死者は5743人で、前年より609人減ったことが警察庁のまとめで分かった。死者が5000人台になるのは53年以来54年ぶり。同庁は「飲酒運転の厳罰化や国民の意識向上で無謀運転が減った」と分析している。

 昨年1年間の交通事故は前年比6%減の83万3019件で、死者を除く負傷者も同5.8%減の103万4515人だった。死者数は過去最悪だった70年(1万6765人)の34%の水準。

 飲酒運転による事故は昨年1~11月で6880件、死者は395人。統計が残る90年以降で、11月末現在での事故件数、死者数とも最少だった。

 都道府県別で死者が最も多かったのは愛知の288人で、北海道286人、東京269人と続く。少ない方では(1)鳥取34人(2)島根42人(3)沖縄43人の順だった。






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