南斗屋のブログ

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N式精神機能検査 下

2006年04月01日 | 高次脳機能障害の検査方法
 N式精神機能検査の検査内容を把握するために、高次脳機能障害関係の本をまず参照したのですが載っておらず、戸惑いました。
 インターネットで検索をかけて見ましたら、「痴呆の疑いがある老人を対象とした質問式の評価表のことをいいます。痴呆の程度が5段階の広い範囲で評価できるように作成されています。したがって、臨床上の継時的経過観察・薬物療法やリハビリテーションなどの判定にも利用できます。」というような定義(医学用語解説のHPから)はすぐ見つかったのですが、これでは何のことやらさっぱりわからず、イメージがつかめなかったので、いろいろ探してみましたところ、平良内科介護保険施設のホームページがそのものを掲載していただいておりましたので、リンクを貼らせていただきました。
 やはりこのように具体的にどんなものなのかの資料がないと、イメージしにくいものですね。

 インターネットを検索している限りでは、高齢者のための痴呆検査という色彩が強いようです。
 ただ、長谷川式やミニメンタルステートは、交通事故の高次脳機能障害でも頻繁に使用されているのに、このN式精神機能検査があまり交通事故の高次脳機能障害の後遺障害診断書で見かけない理由はよくわかりません。

 ところで、N式精神機能検査の点数評価ですが、
29以下 重度痴呆
30~59 中等度痴呆
60~79 軽度痴呆
80~94 境界
95以上 正常
とされているようです。



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