12月24日。クリスマスイヴ。バタバタが続いたせいで、ここへ来て2人とも何となく疲れが出て来たのか、午後いっぱいはだらだらモード。カレシがYou Tubeで、聖歌隊の賛美歌、エンヤがアイルランド語で歌う「清しこの夜」、定番のクリスマスキャロル、懐メロ、ドゥワップ、ジャズ、ロックと、ありとあらゆるジャンルのクリスマスソングを探し回っては再生するので、気分はしっかりクリスマス。でも、集めすぎて整理がついていないから、DVDに焼くのは今年は間に合わない・・・。
テレビは世界のクリスマスミサの風景を流しているけど、バンクーバーのクリスマスは、太平洋の真ん中の日付変更線で始まって、西へ、西へと地球をほぼひと回りして来るもので、世界中でお祝いが終わる頃までお預けの状態。はて、地球が丸いと言うのも考えもんだな。当然サンタクロース宅急便の配達ルートもずっとおしまいの方だから、こっちまで来る頃にはそりが空になっているかもしれない。そう言ったら、「まだハワイがあるから大丈夫。残っているものをもらっとけばいい」とカレシ。なるほど。昔から、残りものに福ありと言うしね。
小学校時代の同級生からのクリスマスカード2通。去年紋別まで会いに行ったY子はこの夏に初孫が誕生。27歳の若さで未亡人になってしまった娘さんが悲嘆から立ち直って、再婚して、ママになった。短い手紙から初ばあばY子のうれしさがひしひしと伝わって来る。ワタシまでうれしくなって、顔中の筋肉がゆるゆる。気楽な独り暮らしのJ子は高齢者保険証が届いたとかで、「高齢者になったのかと、がっくり来たわよ」と。仲良しだったK子の認知症は確実に進んでいる、と。誰よりも辛酸を舐めて、必死で働き詰めて「社長」の地位に上り詰めた末がアルツハイマー症なんて、あまりにも残酷な人生だけど、こうして60年来の仲良しに世話を焼いてもらえるのはK子の人徳だと思う。
すっかり商業化したクリスマスだけど、本来は家族や人と人のつながり、チャリティの精神を考える時期でもある。そう感じるのはワタシが基本的にキリスト教の強い感化を受けているからだろうな。もっとも、組織化された宗教は閉鎖的で窮屈で好かないから、イエスが説いた「アガペー」の精神には教会はいらないと思っているし、「神」への信仰を持つのに特定の宗教に所属しなければならない道理はないと思っているんだけど。メリークリスマス!
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