10月28日(木曜日)。☁(カルカソンヌ)。🌥🌤(バルセロナ)。寝坊しないように6時45分にセットしておいた目覚ましが鳴っているのになかなか目が覚めなくて、慌てて起床。EUはまだ夏時間なので、日の出は8時ごろで、外はまだ暗い中で朝ご飯。大好きになった山羊の乳のヨーグルトもこれでおしまい。陽気なおばちゃんともお別れ。朝ご飯が終わって出るときに、おばちゃんが大きな声で「オルヴォワール」。ワタシも手を振ってオルヴォワール。勘定を精算して、荷物をホテルの車でバルセロナからの迎えの車が待っている城壁の外の駐車場へ。カルカソンヌでは雷雨注意報が出ていたけど、バルセロナは晴れ。
バルセロナへ向かう高速道路はこのあたりの物流の大幹線ということで、大型トラックがずらり。フランスのトラック、スペインのトラックはもとより、デンマーク、イタリア、ハンガリーから来たらしいトラックも走っている。スペインからフランスに入ったときと同様に、フランスからスペインに入ったときも「ESPANA」という標識があっただけで、運転手のダニエルが「スペインにようこそ」と言うまで気が付かなかったくらい。何となく耳が詰まっていたのは、ピレネー山脈のしっぽのあたりをよっこらしょと跨いだからかな。スペインに入ってからは下り坂で、平坦になったあたりは農村風景。ワインの産地でもあるので、コルク樫の農場がある。家族経営の小さなワイナリーにはねじのキャップ式のびんに詰める設備は投資が大きすぎるのかな。コルクじゃないと何となく味気ない気もするしね。
バルセロナは170万人くらいがひしめく大都会。車が渋滞する車線の間をバイクがびゅんびゅん走り抜けて行くからすごい。スペインの国旗よりもカタルーニャ州の旗の方が多いのは、カタルーニャ人の独立志向がまだ根強いのかな。ダニエルは「政治家が角を突き合わせているだけで、一般のカタルーニャ
人はスペイン語も話せるから毎日の暮らしが平和ならどうでもいいって気分なんだ」。バルセロナでの宿Hotel Neriはゴチック地区の中心にあるゴシック様式の大聖堂に近い迷路のような小路の奥にあるいわゆるブティックホテル。ルレ・エ・シャトーのメンバーで、なかなか粋な感じだけど、隣に小学校があるらしく、部屋が面した中庭は休み時間で遊んでいる子供たちの歓声が少々うるさい。でも、反対側の道路に面した部屋は向かいのアパートからのロックが聞こえるようなので、一長一短かな。

部屋の準備ができるまでの間、その辺を歩いて来ることにして、この地区ではどこからでも目印になる聖堂の前でやっている骨董品の市みたいなマーケットを見学。珍しいものや懐かしいものがあって、見ている分には楽しい。聖堂前の広場からわりと大きな道路に出たら、ずっと先で何やらデモか抗議集会をやっているらしく、にぎやかなこと。でも、私たちはおなかが空いたのでCappuccinosというスタバのヨーロッパ版みたいな店に入って、ダブルエスプレッソとサラミのバゲットサンドイッチを楽しんでいたら、デモ隊がだんだん近づいて来て、なんかすごい騒ぎ。ランチを食べ終わって、外に出たら、うわっ、ものすごい数の参加者。しんがりがどの辺りなのかわからないので、道路を渡るのに、デモ隊の中に入って一緒に「行進」しながら少しずつ反対側へ移動して、何とか渡ったけど、あはは、ほんの1、2分ながら異国で何なのかわからないデモ行進に加わっちゃった。


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