リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

窓を開ければバーベキューのかほり

2016年06月05日 | 日々の風の吹くまま
あっつい~。正午にすでに26度、午後2時過ぎにはもう30度で、予想最高気温は32度。
バンクーバーが25度なのは公式記録が海風が通る国際空港での測定値だからで、ダウン
タウンは27度。郊外は内陸に入るほど暑くなる。旧居は空港に近かったから30度は「猛暑
日」という感じだったけど、空港から川を20キロちょっと遡ったニューウェストは内陸寄りの
気候になるんだろうな。でも我が家は向きが北東から南東なので午後には日陰になって涼
しくなるけど、反対側は西日が当たって相当に暑いだろうな。

窓を一斉に開けて風を通していると、下の方からおいしそうな匂い。6番ストリートのベトナ
ム料理屋かな、それともパーティルームかどこかのバルコニーでのバーベキューかな。食
べ物の匂いはいいもんだな。民の竈の話じゃないけど、どこからともなく漂って来る食べ物
の匂いは人間の営みの匂いそのものなんだと思う。ファストフード店が並ぶ辺りを歩けばフ
レンチフライの匂いがするし、ホットドッグの屋台からは矢も盾もたまらず食べたくなるような
匂いが漂って来る。東京でも、裏通りを歩いているといつもどこからか醤油の匂いがする。

漂って来る匂いの受け止め方は騒音と似ているかもしれないな。小町横町を散策している
と、よく「隣の洗濯物が臭って自分の衣服まで臭くなる」とか、「近所のバーベキューの煙が
迷惑だ」とか、「同僚のキーを叩く音がうるさくてイライラする」とか、はては「カーテンをして
いない近所の家の中が丸見えなのがストレス」とか、心理的な何かが五感をことさら鋭敏化
しているんじゃないかと思うような投稿を見るけど、おそらくある種の「人見知り」があって、
自分を被害者として位置づけることで自分の中の相手への黒い感情を正当化しようとして
いるんだろうと思う。

ワタシだって、ときには外壁に開いている乾燥機の排気口から柔軟剤の甘ったるい匂いが
流れて来て閉口することがあるけど、乾燥機のサイクルなどせいぜい1時間だから、しばら
く窓を閉めておく。でも今どきは「(迷惑を被っている)私が対処しなければならないなんてっ」
と、他人を自分が快適なように変えたがる人が増えていて、それができないことでよけいに
ストレスになっているのかもしれない。他人をムリに変えようとすると自分の方が精神的に
消耗してしまいやすいんだけどな。それにしても、いい匂いだなあ。お腹すいたぁ~。

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